リオ五輪金獲りへ!女子ツアー9戦が4日間開催に

[ 2012年12月12日 06:00 ]

来季のツアー日程表を笑顔で掲げる日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長

 日本女子プロゴルフ協会の小林浩美会長(49=日立グループ)が11日、都内で行われた来季の女子ツアー日程発表会見で、16年リオデジャネイロ大会から正式種目となる五輪での金メダル獲得に向けた強化3策を示した。強化の第1弾として来季はレギュラーツアー36試合のうち4日間大会が9試合を占めることになった。

 五輪強化について聞かれた小林会長の声のトーンが一段と高くなった。「選手は才能があるのは分かっている。いろいろな対応力をつけられるようにわれわれが努力する」と協会として環境を整備することを明かした。国内ツアーは昨年は日本勢が外国勢に勝利数で負けるなど苦戦が続く中小林会長は温めてきた3つの強化策を語った。

 (1)レギュラーツアーの4日間大会化

 「海外の試合は4日間大会が大半。競争力をつけるためにも4日間大会を増やしたい。コースセッティング、芝の育成など環境も整えたい」

 (2)下部のステップアップツアーの3日間大会化

 「今は2日間だが、3日間にして、試合数も10試合まで増やし予選カットもつくる。世界ランクのポイントが反映するようにしたい。文字通り若手のステップアップの場とする」

 (3)ジュニア育成

 「現在、会員が全国でジュニアレッスンをしている。そこである程度の層を吸い上げて中、高と一貫教育したい。一から人を育てたい」

 16年リオデジャネイロ五輪からゴルフが正式種目になることを受け、トップからジュニアまで全体を底上げすることが狙いだ。第1弾としてレギュラーツアーは既存の5大会に加えて4大会が4日間競技となった。全体の4分の1を占めることになったが、20年には3分の2にまで比率を高めたいという。

 また、ステップアップツアー、ジュニア育成についても早ければ14年シーズンから取り組みたい意向。宮里藍、美香、上田、さらに有村、上原らが来季は米ツアーを主戦とするが、小林会長は「女子は次から次へと選手が出てくる。米ツアーの選手は向こうで頑張る。こっちの選手はこっちで頑張る。それが互いのレベルアップにつながる」と世界で戦える人材の輩出に意欲を見せた。

続きを表示

2012年12月12日のニュース