遼“魔のバミューダ芝”パットに苦戦し60位発進

[ 2012年8月18日 06:00 ]

1番でティーショットを打つ石川遼

USPGAツアー ウィンダム選手権第1日

(8月16日 米ノースカロライナ州グリーンズボロ セッジフィールドCC=7117ヤード、パー70)
 石川遼(20=パナソニック)はバミューダ芝のグリーンに苦戦し、首位と7打差の60位と出遅れた。1イーグル、1バーディー、2ボギーの69。ショットは好調で、15番パー5でチップインイーグルもあったが、パッティングでは見せ場をつくれなかった。今田竜二(35=フリー)は3バーディー、ノーボギーの67で20位。62をマークしたカール・ペテルソン(34=スウェーデン)が首位に立った。

 練習日から警戒していたバミューダ芝のグリーンに最後まで手を焼いた。いつ爆発してもおかしくはなかったが、導火線となるパターが湿りっぱなし。「傾斜というより芝目だと思う。急に曲がったり、曲がったと思ったら真っすぐにいったり…」と石川は渋い顔だ。

 この日最大の見せ場もパターいらずのチップインだった。15番パー5、グリーン奥のエッジから下りスライスの15ヤードをSWで沈めた。「パターでずっと入らなかったので、サンドウエッジで入れました」と笑うしかなかった。

 米ツアーにはパットのストローク獲得率という数値がある。これはスコアにおけるパットの貢献度を表したもの。この日の石川はマイナス0・913で108位だったのに対し、首位のペテルソンはプラス4・059で同部門3位。両者の7打差のうち、5打分はパットの出来の違いだったということだ。

 それでも初日のアンダーパーにはまずまずの手応えも残った。今季米ツアーで初日アンダーパーの4試合は全て予選突破。「あしたはもう少しパットが決まってくれれば」。浮沈のカギはパターが握っている。

 ▽パットのストローク獲得率(ストロークス・ゲインド・パッティング)パットの貢献度を示す米ツアー独自の数値。コロンビア大やマサチューセッツ工科大の教授らが考え、昨年5月から採用された。全選手のパットの距離と、その距離を決めるための所要打数の平均値を基に算出。たとえば2メートルを決めるための平均パット数が1・5だったとすると、1パットで決めた選手はプラス0・5ストローク、3パットした選手はマイナス1・5ストロークとなる。

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2012年8月18日のニュース