103年目で初!国技館の優勝額から日本人消えた

[ 2012年1月8日 06:00 ]

そうそうたる力士の中、静かに優勝を狙う琴奨菊(中)

 大相撲初場所の初日を翌日に控えた7日、東京・両国国技館に飾られている優勝額から、06年初場所を制した栃東(現玉ノ井親方)の額が取り外され、優勝制度制定から103年目で初めて日本人力士のものが消えた。

【初場所】

 20枚を占める横綱・白鵬ら近年の外国出身力士の隆盛を象徴する光景となったが、玉ノ井親方のゲキを受け、上昇著しい大関・琴奨菊(27=佐渡ケ嶽)が日本人Vを誓った。

 ついにこの瞬間がやってきた。国技館の天井近くから土俵を見守るように懸けられた32枚の額は年3回の東京場所のたびに2枚ずつ入れ替えられる。この日早朝の作業で日本最後のとりでだった06年初場所(栃東)の額が外され、すべて外国出身力士のもので占められた。

 まさに国技の危機。角界の現状を如実に示す状況となったが、玉ノ井親方は昨年後半に相次いで誕生した日本人大関に奮起を促した。「新大関の稀勢の里や琴奨菊に頑張ってもらいたい。地力はあるし、精神力も備わっている。一番、一番、自分の相撲を取れれば最後は(優勝に)絡んでくると思うよ。年内に優勝してほしいね」。

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2012年1月8日のニュース