早大出身関取・皇風にOB有志が「W」まわし

[ 2011年8月16日 06:00 ]

 大相撲の秋場所(9月11日初日、両国国技館)で早大出身力士として1933年の笠置山(元関脇)以来78年ぶりに十両に昇進する直江改め皇風=きみかぜ=(24=尾車部屋)が、母校OBの有志から化粧まわしを贈られることが15日、分かった。

 大相撲の秋場所(9月11日初日、両国国技館)で早大出身力士として1933年の笠置山(元関脇)以来78年ぶりに十両に昇進する直江改め皇風=きみかぜ=(24=尾車部屋)が、母校OBの有志から化粧まわしを贈られることが15日、分かった。

 発起人は早大スポーツ科学部教授で、84年ロス五輪、88年ソウル五輪のレスリング・フリースタイル90キロ級銀メダリストの太田章氏(54)。皇風が早大時代に講義を受けた恩師である太田氏の呼びかけで、衆院議員の森喜朗氏(74)ら早大OBの有志約20人が「早稲田有志会」を結成し、皇風への化粧まわし贈呈を決定した。デザインは、早大のスクールカラーのエンジ基調で「W」の文字が描かれる。今月下旬に完成し、来月3日に両国国技館で開かれる昇進パーティーでお披露目される見込みだ。

 現在、都内の尾車部屋で稽古に励んでいる皇風は「化粧まわしを贈られることになったので、大学の名を汚さないように頑張りたい」と話した。大学の卒業論文では「相撲の歴史」を研究した24歳は母校の先輩からの期待を力に、自らの名を相撲史に刻むつもりだ。

 ◆皇風 俊司(きみかぜ・としじ)1986年(昭61)9月23日、東京・調布市生まれの24歳。小4から相撲を始め、明大中野高で関東大会重量級3位。早大進学後は1年時に全国学生選手権で個人32強。左肩の負傷で3年秋に相撲部を退部。09年1月に尾車部屋入門。今年7月の名古屋場所で幕下全勝優勝を果たした。得意は押し。1メートル82、132キロ。

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2011年8月16日のニュース