美香「自分を褒めたい」飛躍の1年に笑顔で終戦

[ 2010年12月7日 06:00 ]

10番でバーディーパットを沈める宮里美香

 USLPGAツアー・LPGAツアー選手権最終日は5日、米フロリダ州オーランド グランドサイプレスGC(6518ヤード、パー72)で行われ、日本勢でただ1人最終ラウンドに進んだ宮里美香(21=フリー)は71で回り通算4オーバー、17位で今季最終戦を終えた。マリア・ヨース(37=スウェーデン)が通算5アンダーでツアー通算4勝目を飾った。今季の賞金ランキングも確定し、5勝を挙げた宮里藍(25=サントリー)が6位、宮里美は17位、上田桃子(24=ソニー)は46位。賞金女王は崔羅蓮(23=韓国)、年間最優秀選手はヤニ・ツェン(21=台湾)に決まった。

 宮里美が終盤の2ホールで執念を見せた。好調なショットで3つスコアを伸ばして迎えた16番。3メートルのパーパットを沈めると、17番も1メートル強のパーパットをねじ込んだ。
 「今年最後のラウンドなので精いっぱいやろうという執念があった」。18番こそバンカーで目玉になる不運でダブルボギーにしたが、風が強く難しいコンディションの中で1アンダーの71。昨年は涙した最終戦を笑顔で締めくくり「今年は一段と成長した。自分を褒めてあげたい」と胸を張った。
 7月に2週連続予選落ち。気持ちが空回りしていたため「エンジョイゴルフ」をモットーに意識改革。10月の日本女子オープン優勝に結びつけた。メンタルコーチのクリスチャン・スミス氏は「日本女子アマで勝った時を思い出させた。最近はゴルフを楽しむことができている」という。
 米ツアー2年目は目標の賞金ランク20位を上回る17位。特に後半戦は5度もトップ10に入った。「来季は賞金ランク10位を目標にしたい」。自信を胸にさらなる飛躍を誓った。

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2010年12月7日のニュース