完全復活近いシャラポワ 夢ではない再び四大大会タイトル

[ 2010年5月31日 14:48 ]

全仏テニスで3回戦で敗退となったマリア・シャラポワ

 女子シングルスの元世界ランキング1位で、男性ファンに人気の第12シード、マリア・シャラポワ(ロシア)が3回戦で敗退した。しかし、一時期苦しんでいた故障の影響は感じさせず、持ち味の攻撃的なプレーを披露。完全復活により近づいた印象を与えた。

 3回戦は、2007年まで3連覇した元クレーの女王、ジュスティーヌ・エナン(ベルギー)との好カードとなった。「アウ!」の叫び声とともに果敢に攻め、フルセットの末敗れた。「プレーが良くても悪くても勝ったのは彼女(エナン)ということ」と悔しがったが、レベルの高い戦いに称賛の声が上がった。
 昨年5月、右肩の故障から約9カ月ぶりにツアーに復帰。直後の全仏でベスト8入りを果たしたが、ことし1月の全豪で1回戦負けするなど四大大会では好結果を残せていない。3月と4月の大会では右ひじの故障で棄権し、不安もささやかれた。負傷の原因を「関節がとても軟らかいの。使いすぎかしら」と説明したが、エナン戦後は「サーブもずっとよくなった。感覚はすごくいい」と復調をアピールした。
 08年の全豪を最後に、四大大会優勝から遠ざかる。しかし、唯一タイトルを手にしていない全仏で、苦手なクレーコートへの対応力を示した。23歳になった実力者が、近い将来四大大会制覇を達成するのも夢ではなさそうだ。(共同)

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2010年5月31日のニュース