過酷全米プロ…丸ちゃん太鼓判「遼は予選落ちしない」

[ 2009年8月5日 06:00 ]

「丸山茂樹ジュニアファンデーション」で小学生低学年の子供たち1人1人に手を添えて指導する丸山茂樹

 予選通過は大丈夫――。日本人歴代トップの米ツアー3勝を誇る丸山茂樹(39=フリー)が4日、今季メジャー3戦目の全米プロ選手権(13日開幕、米ミネソタ州ヘーゼルティンGC)に挑む石川遼(17=パナソニック)の予選通過に太鼓判を押した。コースは全長が7646ヤードとメジャー最長だが、予選落ちはないと予想。ただし時折強い横風が吹くため、警戒すべきホールとして16番パー4を挙げた。

 米ツアーで通算3勝を挙げ、日本人No・1の実績を残している丸山の言葉には重みがあった。
 「全米プロは予選を通るだけでも大変。(石川が)通ったら大金星。優勝争いを期待するのはかわいそうだけど、予選落ちはないでしょう。(今は)ノリノリだから」
 丸山は02年に同じヘーゼルティンGCで行われた全米プロに出場。その時は全長7360ヤードの長いコースセッティングに苦しみ「パー5が636ヤード(3番)のところもあった。1ホールも気が抜けなかった」と43位に終わったが、今回はそれがさらに延びてメジャー最長の7646ヤードとなった。「でも遼くん(の飛距離)はオレと違う。ラフの芝も(サン・クロレラの)小樽より密度がきついけどフェアウエーは思ったほど狭くなかった。遼はドライバーはうまいし、心配するレベルじゃない」と日本人メジャー最年少予選通過記録に挑む17歳の活躍を予想した。
 その一方で、警戒すべきホールを挙げるのも忘れなかった。「16番は左のクリークが気になる」。16番パー4は距離が402ヤードと短く、クリークと池を警戒してティーショットを刻んでも第2打は150ヤードほどしか残らない。ただ、右ドッグレッグでフェアウエーが狭いうえに時折強風が吹くため、刻んでも高い球を打つと風に流される危険があるのだ。
 丸山のキャディーとして同コースを回った杉澤伸章氏も「コースは強い風が吹く印象でした。向こうの風は日本と違って重い感じでボールが流されやすい。特にアイアンのハイボールは影響を受けやすいから気をつけた方がいいでしょうね」と話した。
 全英、そして小樽と風の強いコースで戦ってきた石川が、メジャーの大舞台でその経験を生かせるか注目だ。

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2009年8月5日のニュース