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飢えた多くの選手こそ日本代表の希望

バイエルン・ミュンヘン(ドイツ)に所属するコロンビア代表FWハメス・ロドリゲス
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 コロンビア、ポーランド、セネガル。大抵、物事には幾通りかの見方が成り立つものだが、このグループHの組分けはまさにそれだ。

 つまり、このグループでは日本が一番弱い、と見るか。韓国に比べればはるかに恵まれたグループに入ったと見るか。先月、韓国に1―2で負けたコロンビアと同じグループに入ったと見るか。あるいは、南米勢と同居した際はいずれも予選敗退しているというデータを重視するか――。

 なんにせよ、あまりにもお粗末だった先月の欧州遠征で、わたしの日本代表に対する期待は相当にしぼんでしまっている。特に、ブラジル戦を終えて「後半だけなら負けていなかった」と言い放った監督や、笑顔でピッチをあとにした選手たちにはとことん失望した。その後のベルギー戦にしても、4年前のテストマッチでは勝っていたのだから、0―1は「善戦」ではなく「後退」のはずである。どうやら、期待値を低めに設定し始めたのはわたしだけではなかったらしい。

 ただ、ちょっとうれしいこともあった。先日、ある日本代表候補と話をする機会があったのだが、いまはメンバーから外れている彼が、ブラジル戦を見て「ちょっとうれしかった」というのである。

 「いま選ばれてる選手たちがああいう試合をしちゃうってことは、ぼくたちにもまだまだチャンスがあるってことですからね」

 その通り!ブラジルと戦った日本に一番欠けていたのは、いろんな意味での情熱だった。勝ちたいという思い、自分の力を見せつけたいという思い、日本を背負っているという思い。そうした情熱がまるで感じられず、当たり前のように怯(おび)え、膝を屈してしまった姿にわたしは絶望したのである。

 ことサッカーの質に関する限り、わたしが韓国にコンプレックスを感じることは久しくなくなっている。けれども、試合中に乱闘まがいの小競り合いを繰り返し、最終的にはコロンビアを倒した彼らの戦いに、いまの日本にないものがあったことは認めざるを得ない。

 しかも、彼らのうちの何割かは、日本でプレーしている、あるいはしていた選手なのだ。

 週末からは国内組の選手を中心にした日本代表が東アジアのライバルたちとの大会に臨む。代表である以上、勝利が求められるのは当然としても、わたしは、選手たちの飢えた姿がみたい。ロシアへの道は蜘蛛(くも)の糸のように細いかもしれないが、何がなんでも上り詰めてやるという気概がみたい。

 そして、もし期待しているような戦いぶり、プレーぶりが見られなかったとしても、もうわたしは失望しない。Jリーグには、今回も代表に選ばれなかった才能がまだまだいる。代表がダメならば、必ずや発奮してくれる選手たちがいる。最終的なメンバーが決定する来年5月までは、すべての選手に門戸は開かれている。(金子達仁氏=スポーツライター)

[ 2017年12月8日 05:30 ]

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