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「選手村に爆発物!」警視庁 予定地でテロ訓練 五輪想定で初

[ 2013年9月13日 06:00 ]

 警視庁は12日、東京五輪の選手村建設予定地がある東京都中央区晴海の臨海地域でテロに備えた訓練を実施した。

 警視庁によると五輪を想定した訓練は初めて。選手村から約1キロ離れた超高層オフィスビル前に爆弾が仕掛けられたとの想定で、月島署員や機動隊員、地域住民ら約50人が参加した。「爆発物を仕掛けた。我々は五輪に反対するテロリストだ」との脅迫電話を受けて不審物を捜索。警備犬や防護服に身を包んだ爆発物処理班が出動し、機材を使って処理した。

 月島署の千葉正樹署長は「過去の五輪では選手村でテロ事件が発生したこともある。テロリストは必ず下見などの準備をするので、何か異変を感じたら警察に通報してほしい」と住民らに呼び掛けた。警視庁は、競技会場や関係施設が配置されるほかの地域でも順次、訓練を行う。

 ≪連絡室設置≫警視庁は12日、東京五輪で警備などを担う組織の発足に向けた連絡室を設置した。室長の総務部参事官以下15人で構成。警察庁や東京都との連携窓口になるほか、要人警護やテロ警戒など開催に向けた準備を担当する。警視庁は五輪期間中、警備本部を設置する予定。

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2013年9月13日のニュース