×

2度の手術乗り越えたゲイ 復帰後初9秒台で五輪切符

[ 2012年6月26日 06:00 ]

 陸上の米国五輪代表選考会は24日、オレゴン州ユージンで3日目の競技を行い、男子100メートル決勝ではタイソン・ゲイ(29)が9秒86で2位に入ってロンドン五輪の出場権を獲得した。

 09年に世界歴代2位の9秒69をマークしながら、昨年7月に股関節を痛めてダウン。手術を2度受けたために練習を再開したのは今年の3月だった。しかし復帰後4レース目で10秒の壁を突破し、世界記録(9秒58)を保持しているウサイン・ボルト(25=ジャマイカ)への挑戦権を獲得。「復帰してから間もないのに代表になれたのは素晴らしいことだ」と笑顔を浮かべていた。

 04年アテネ五輪の覇者でその後の薬物違反で4年間の出場停止処分を科せられたジャスティン・ガトリン(30)が9秒80の自己ベストで1位。復帰2年目で2大会ぶりに五輪代表の座を勝ち取った。しかし北京五輪の3位、ウォルター・ディックス(26)は準決勝で左太腿を負傷。決勝では最下位に終わり、この種目での代表の座を逃した。

 ▽男子100メートル決勝 (1)ガトリン9秒80(2)ゲイ9秒86(3)ベイリー9秒93(4)ロジャース9秒94(5)パットン9秒96(6)キモンズ10秒02(7)デンプス10秒27(8)ディックス10秒95
 *参加標準記録Aは10秒18

続きを表示

2012年6月26日のニュース