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しずちゃん、異常なしにホッ「自分を解放して暴れたい」

[ 2012年4月18日 06:00 ]

梅津トレーナー(左)に笑顔でパンチを入れる山崎静代

 アマチュアボクシング女子ミドル級でロンドン五輪出場を目指しているお笑いコンビ「南海キャンディーズ」のしずちゃんこと山崎静代(33=よしもとクリエイティブエージェンシー)について日本アマチュアボクシング連盟は17日、2年前に頭部に異常があったとの一部報道を受けて検査し、問題がなかったとの診断を発表した。今後のボクシング活動に支障はないという。しずちゃんは笑顔で会見し、五輪出場権が懸かる世界選手権(来月9日開幕、中国・秦皇島)へ向け決意を示した。

 しずちゃんはとびきりの笑顔で会見場に登場した。「山崎静代です。私は元気です。良かった。ホッとした」。医師からボクシング活動継続にお墨付きが出て、終始笑みが絶えなかった。

 しずちゃんは16日に都内でCT検査を受診。この日は大阪市の富永病院で磁気共鳴画像装置(MRI)検査、脳波検査、眼底検査、腱反射検査など約20種類もの検査を1時間半にわたって受けた。その結果、異常なしと診断された。富永病院の富永紳介理事長は「異常な所見は認められなかった。今後のボクシング活動に支障はないと推定できた」と説明した。

 今月10日発売の一部週刊誌が「10年春ごろのMRI検査で脳に“影”があった」と報じていることが8日に判明。しずちゃんや梅津正彦トレーナーによると2年前の検査で不審な点はあったが、数カ月後の再受診の際には問題なかったという。しかし日本アマチュアボクシング連盟は8日、しずちゃんから事情を聴き精密検査を義務付けた。それ以降しずちゃんはナーバスになった。13日に都内で行った公開練習は約30分で中断。「週刊誌のことが頭から離れない」と梅津トレーナーに訴えて取材を拒否した。

 そうした苦悩も解消し「クリアになったので集中して練習します。世界選手権まであと1カ月、気持ちと体を準備してボクシングを楽しみたい」と抱負を語った。さらに「いろいろ検査をして新たに蓄膿(ちくのう)だと分かりました。ボクシングには問題ないので、蓄膿とはうまく付き合いながらやります」と検査結果をネタにし、相方の山ちゃんについても「最近距離を置いていたので特に(報告)しません」と笑いを取る余裕を見せた。

 5月の世界選手権で8強に入れば五輪出場権を獲得できる。3月のアジア選手権(モンゴル)では初戦で、16歳の韓国選手に1回RSC(レフェリー・ストップ・コンテスト)で敗れ、国際大会は未勝利。世界で勝ち抜くのは容易ではない。それでもリングに立てることになり「あとは一生懸命やるだけなので、自分を思いきり解放して暴れたい」。週刊誌報道をKOした、しずちゃんが豪快に宣言した。

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2012年4月18日のニュース