【前橋競輪・F2ナイター初日9R】平昌五輪モーグル銅の原大智が来期初S級「複雑です」

[ 2024年3月28日 15:40 ]

復調のきっかけをつかみたい原大智
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 <前橋初日9R>18年平昌五輪のフリースタイルスキー・モーグル男子で銅メダルを獲得し、その後に競輪選手になった原大智(27=宮城)。競輪デビュー後は二刀流として活動していたが現在は競輪一本。来期は自身初のS級昇級を決めている。

 目標の一つだったS級の舞台。しかし、原は手放しで喜べないという。「こんな状態でS級へ上がってもいいのか…。複雑です。S級昇格を知った時は成績が悪かったので」。直近2場所は準決勝で敗退。前回の大垣は「最終日の一般戦(3着)で勝つこともできなかった」と落胆の色を隠せなかった。

 成績が悪化する原因が見当たらない。「体調は悪くないんです。練習のやり過ぎなのかな。練習をやりまくって成績がこれでは気持ちが切れてしまう」。練習量が結果に結びつかないジレンマに苦しみ、壁にぶち当たっている。

 それでも歩みを止めるわけにはいかない。渋谷区出身の原は冬季移動先の京王閣競輪場で練習をしていたが、今開催が終われば仙台に戻るという。「今期もS級点を取りたい」と、立て直しに必死だ。

 原は「S級で何かきっかけをつかむかもしれないし頑張っていくしかない」と前を向く。前橋は昨年5月に完全優勝を飾った好相性のバンク。軌道修正を図るシリーズにしてみせる。

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