永島まなみ通算31勝 G1騎乗可能に「大舞台でも活躍できるよう」1年目7勝から大きく飛躍

[ 2022年12月26日 04:58 ]

永島まなみ

 特別なクリスマスになった。デビュー2年目の女性騎手、永島まなみ(20=高橋康)が阪神1Rをアルムエアフォルク(牝2=平田)で勝ち、今年JRA21勝目。これで通算31勝(中央28勝+地方3勝)に到達し、G1騎乗が可能となった。道中3番手から力強く脚を伸ばし、残り1Fで先頭に立つと後続に1馬身1/4差をつけて快勝。永島は「ゲート練習のおかげで安心して駐立ができていました。いい位置を取れたことが一番の勝因だったと思います」と笑みがこぼれた。

 勉強熱心で何事にも全力で取り組む努力家。その成果は目に見えて表れている。今年はデビュー年の7勝を大幅に上回る勝ち星。年明けからコンスタントにVを積み重ね、秋は10月が5勝、11月が5勝、12月が3勝の大活躍。勝ち星の半数以上を直近3カ月でマークしている。11月19日には福島8Rをボルタドマールで制し、自身最長記録の6週連続勝利を達成した。レース前は騎乗馬のレース映像を見て研究し、レース後は自身の騎乗を見つめ直す。小さな積み重ねが、今の結果につながっている。

 父は園田の元騎手で現・調教師の太郎氏。父に憧れ、騎手を志した。節目の勝利に「(通算)31勝目にこだわりはなかったけど、一つの区切りとして達成できたことは良かったです。大舞台でも活躍できるように頑張りたい」と新たなステージに向け、目を輝かせる。一歩ずつ確実に前へ。将来、G1でも期待に応えられるよう、騎乗スキルを磨く。

 ◇永島 まなみ(ながしま・まなみ)2002年(平14)10月27日生まれ、兵庫県出身の20歳。栗東・高橋康之厩舎所属。園田所属の騎手→調教師の永島太郎氏の次女として園田競馬場に隣接した住宅で育つ。幼稚園の頃に既に「夢は騎手」。阪神競馬場の乗馬苑で腕を磨いた。趣味は料理(ハンバーグ、唐揚げ)、ピアノ。特技は水泳。モットーは「一生懸命」。1メートル60、45キロ。血液型A。

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