【朝日杯FS】ドルチェモア万全!G1初Vへ坂井を背に坂路ノビノビ調整完了

[ 2022年12月15日 05:30 ]

厳選超抜リスト

坂井を背に坂路で追い切るドルチェモア(撮影・亀井直樹)
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 調教の動きに注目して勝ち馬に迫る秋のG1企画「厳選超抜リスト」。最終追い切りのタイムが全てではない。ドルチェモアは1週前のCWコースで6F81秒4~1F11秒4、しまい3Fが35秒8と絶品の動き。最終追いも坂路を力強いフットワークで駆け上がった。2歳戦好調のチーム須貝、仕上げに一点の曇りなし。無傷3連勝でG1タイトルをいただく。

 連勝の勢いそのまま、力強い脚さばきで坂路を駆け上がった。ドルチェモアは新コンビの坂井が4週連続で騎乗、馬なり単走で4F51秒7~1F12秒6をマーク。しまいは時計が掛かったが、脚を高く上げて活気あふれるフットワーク。全体時計51秒7は自己ベストに0秒2に迫るもの。しまいの動きは時計以上の迫力だった。須貝師が満足げに切り出す。

 「1週前はいいフォームでしたね。今週は調整程度ですけど、時計も良かった。息遣いも問題なかったです。素直だし厩舎でもおとなしい。従順で余計なことをしないタイプ。ジョッキーも“変わらずいい”と言っていましたね」

 先々週、先週と2週連続CWコースで猛時計を出した。特に7日の1週前追い切りが秀逸。ラスト2Fが11秒3→11秒4と鋭く伸びた。足して「22秒7」の数字は同日の2歳馬で最速タイ。同タイムだったリバティアイランドは先週の阪神JF勝ち。大きな価値を持つ。

 前走のサウジアラビアRCで重賞初V。大逃げを打つ馬の2番手、特殊な展開をものともせずにゴール前は軽やかにかわした。「新馬戦の洋芝でも時計の速い馬場にも対応してくれた。能力が高いからだろうね。母のいいところを受け継いでいると思います」と評価を与えた。

 須貝厩舎は今年の2歳戦が好調だ。JRA12勝を挙げ、連対率は実に46%を誇る。「阪神JFは3勝しているけど、朝日杯はまだ勝ったことがなかったんじゃないかな?3連勝でオーナー(スリーエイチレーシング)にG1を勝たせてあげたいですね」と期待に胸を膨らませた。母アユサンは13年の桜花賞馬、早い段階から活躍した。新進オーナーの夢を乗せ、母を追うサクセスストーリー。甘美な雰囲気が漂う馬名とは裏腹、ドスンと正攻法の立ち回りで2歳チャンプに輝く。

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2022年12月15日のニュース