【NHKマイルC】米国産ジャングロに注目 昨年の独産馬Vに続くか

[ 2022年5月2日 05:30 ]

唯一の外国産馬ジャングロに注目

 ゴールデンウイークを迎え、週末の競馬は見どころが詰まっている。3歳マイル王のタイトルを懸けた「第27回NHKマイルC」はトライアル組に別路線組が入り乱れ、激戦必至の組み合わせ。昨年はドイツ産シュネルマイスターが20年ぶりに外国産Vを飾り、今年は3連勝でニュージーランドTを制した米国産ジャングロが注目される。国内は計3重賞、海の向こうでは米国の祭典「第148回ケンタッキーダービー」が日本時間8日朝に行われる予定で、JRAでも馬券発売される。

 血統、体質から進む路線がはっきりと分かれるようになった現代競馬。NHKマイルCは、クラシックから方針転換したか、あるいは一意専心に短距離を歩んできたか。いずれにせよ3歳春時点でマイルに照準を定めた面々が集って、なかなかの好メンバーだ。5頭の重賞馬を中心に激戦が繰り広げられる。

 にわかに注目を集めるのがニュージーランドTを制したジャングロだ。馬主は人気ゲーム「ウマ娘」で知られるサイバーエージェント社長・藤田晋氏。話題が先行したが、確かな実力を秘めている。前走のニュージーランドTは好スタートからハナを奪取。絶妙なペース配分で運び、最後は外を強烈に伸びたマテンロウオリオンをしぶとく振り切った。実績も血統もマイルよりむしろスプリント寄りで、スピードは断然。昨年は20年ぶりに外国産馬シュネルマイスターが優勝。今年唯一の外国産馬となる本馬の走りに注目したい。

 ダノンスコーピオンが前走・アーリントンCで計時した1分32秒7は、18年タワーオブロンドンの記録を0秒7も更新。同じ安田隆厩舎で管理された父ロードカナロアを思い起こさせるスケール感を備えている。セリフォスは1番人気の前走・朝日杯FS(2着)以来、中139日での出走。勝てば14年ミッキーアイル(中70日)の最長間隔V記録を大幅更新だ。

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2022年5月2日のニュース