【葵S】超伏兵13番人気レイハリア 重賞初V!3年目・亀田も初「同期に負けていられなかった」

[ 2021年5月30日 05:30 ]

葵Sを制したレイハリア(右)(撮影・森本幸一)
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 3歳重賞「第4回葵S」が中京競馬場で行われ、13番人気の超伏兵レイハリア(牝=田島)が2番手追走から押し切って重賞初制覇。亀田温心(はーと、20)も重賞初Vとなった。

 逃げたテイエムトッキュウを残り200メートルでかわして先頭。だが、そこからが亀田にとって長かった。懸命に馬群をさばいた3番人気ヨカヨカが飛んできた。ゴールではほぼ並び写真判定。1着欄に「7」がともり亀田は笑顔を見せた。「ヨカヨカの方がいい脚だったし勢い的には負けたかなと…。祈るだけだった」。重賞初制覇を決めた、大きな鼻差だった。

 「道中は2番手でいい感じ。直線を向いても余力があった。あとはどれだけしのげるかだった」。新潟での前走・雪うさぎ賞でもコンビを組んだ。6番人気だったが2番手から押し切った。勝ちパターンを再現できるのが亀田の非凡さだ。一昨年デビューの3年目としては斎藤、団野、菅原明に続く4人目の重賞V。「同期がポンポンと重賞を勝っていた。負けていられなかった。結果を残すことができて良かった」。亀田は今年JRA16勝中、1番人気は2度だけ。伏兵でいかに勝つかを考えてきた。単勝8300円も3連単145万4720円も葵Sレコード。若き穴メーカーが全国にアピールした。

 田島師は11年フローラS(バウンシーチューン)以来の平地重賞勝ち。レイハリアはめいにあたる。「うまく乗った前走のイメージがジョッキーにもあったと思う。時計の速い馬場がどうかと思ったが良かった」。未勝利戦を含めた見事な3連勝で、この後はご褒美の休養。スプリント路線に楽しみな牝馬が誕生した。

 ◆レイハリア 父ロードカナロア、母ライトリーチューン(母の父マンハッタンカフェ)18年3月8日生まれ 牝3歳 美浦・田島厩舎所属 馬主・ヒダカ・ブリーダーズ・ユニオン 生産者・北海道新ひだか町の谷岡牧場 戦績6戦3勝(重賞初勝利) 総獲得賞金5833万円 馬名の由来はハワイ語で「愛する人の思い出」。

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2021年5月30日のニュース