【プロキオンS】ラプタス、息遣い問題なくビシッと反応!追うごとに良化

[ 2020年7月9日 05:30 ]

芝コースで単走で追い切るラプタス
Photo By 提供写真

 ダート重賞「第25回プロキオンS」(12日、阪神)の追い切りが8日、東西トレセンで行われた。栗東では右回りのダート1400メートルで6戦全勝のラプタスが、極悪馬場をものともせずしっかり反応。JRA重賞初制覇を射程に捉えた。

 活発な梅雨前線の影響で栗東は深夜に大雨警報が出されるなど大荒れの天気。坂路のコンディションを考慮して、一時は木曜追いにスライドするプランもあったラプタスは芝コースに切り替え、水曜追いを選択した。開門から1時間後で雨脚が弱まった時間帯とはいえ、1完歩ごとに水しぶきが上がるような極悪コンディション(不良)だ。走りづらそうにしながらも何とかバランスを整え、6F85秒6~1F13秒5。目立つ時計ではなくても問題なし。三浦助手が感触を伝える。

 「今朝はこういう馬場だからノメって、さすがにビューンと伸びる感じではなかったけど合図を送ったら、しっかり反応してくれました。息遣いを確認したくて、そこが問題なかったので良かったです。追うごとに良くなっていますよ」

 デビュー3戦は芝で結果を出せなかったがダートに転じて、いきなり未勝利から4連勝でオープン入りを決めた。続くバレンタインSこそイレ込みや初のダートスタート&左回りなどがこたえて8着に敗れたものの、すぐに巻き返して黒船賞(高知)、かきつばた記念(名古屋)と交流重賞連勝中。7Fダートの新星候補と言える存在だ。

 今年のプロキオンSは10年ぶりに阪神開催。ここまで6戦全勝の右回り1400メートルが舞台だ。かきつばた記念後は放牧を挟んで2カ月後のここに狙いを絞り、態勢はきっちり整った。4歳夏を迎え、この馬自身の変化が成長を感じさせる。

 「元々テンションが高めでスイッチが入りやすいけど、この中間は凄く落ち着きがあるんです。それがいい方に出ないかな。今の感じで競馬に臨めたら」

 不良馬場の黒船賞を含め道悪で3勝と脚抜きのいいダートは得意。梅雨終盤の雨予報を味方に、重賞3連勝&JRA重賞初Vを目指して突っ走る!

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2020年7月9日のニュース