【弥生賞】相沢師×石川 師弟の強い絆で波乱起こす

[ 2020年3月5日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=4日】小雨が交じる薄暗い朝は調教ゼッケンの判別が難しい。浜田は双眼鏡越しに、朝一番でコース入りしたブラックホールを探した。鞍上は真っ赤なジャンパーを着込んだ石川。すぐに見つかった。Wコースでの併せ馬。直線いっぱいに追われ、キク(3歳未勝利)を3馬身ちぎった。石川は「馬の感じは上向いてきた。(強く)やってもへこたれない馬なので、軽いよりはいい」と好感触だ。

 見守った相沢師は「札幌(2歳S1着)の前と同じで攻めた方がいいタイプ。あとはこの馬のリズムで走れれば」。昨年は同じ皐月賞トライアルのスプリングSをエメラルファイトで制した師弟コンビ。「出来はいいから今回でこの馬の力が分かると思う。乗り役には“失敗したら次はない”そういう気持ちで乗ってほしい」。師匠は弟子に対し、あえて厳しいエールを送った。昨年のエメラルファイトは、トライアル快勝後に捻挫を発症し本番は出走できなかった。今年こそ。師弟の強い絆で、クラシックへと羽ばたくか。

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2020年3月5日のニュース