豊サウジで魅せた素敵なステッキさばき

[ 2020年3月5日 05:30 ]

武豊
Photo By 提供写真

 【東西ドキュメント・栗東=4日】サウジアラビアで挙げた勝利の高揚感は武豊と森師にはない。海外慣れしている2人は快挙だとも思っていない様子。それが逆に頼もしく映る。

 フルフラットが勝ったサンバサウジダービーCには舞台裏の出来事があった。発走直前のゲート裏で頭絡が外れるアクシデントに見舞われ、武豊はとっさの判断で下馬し、片脚を抱え込んで放馬を阻止したのだ。競馬週刊誌の見出し<華麗なユタカマジック>を見た武豊は「俺のマジックはスタート前」と笑わせた。

 一方、森師は「これ、見てみ」と、テレビ映像で流れたシーンを撮影した写真を披露。それを見て菱田は腹を抱えて笑ってしまった。放馬の危機に直面する武豊は馬の脚を抱えながらも、ついでに…とばかりにステッキで蹄底の土を取り除いているのだ。「ステッキも、いろんな使い道があるよね」と涼しい顔の武豊。ネタが満載のフルフラットの次走はUAEダービー(28日、メイダン)。さらに米国ケンタッキーダービーへと駒を進めてほしいものだ。

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2020年3月5日のニュース