【YJSファイナル】岩手・岩本怜が総合優勝 デビュー2年目JRA初騎乗Vで決めた

[ 2019年12月29日 05:30 ]

ヤングジョッキーシリーズの表彰台に立つ(左から)2着・松木大地騎手、1着・岩本怜騎手、3着・長谷部駿弥騎手(撮影・久冨木 修) 
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 2019ヤングジョッキーズシリーズ(YJS)ファイナルラウンドが28日、中山で行われた。中央・地方の若手14人が前日の大井2鞍とこの日の2鞍で争い、62ポイントを挙げたデビュー2年目の岩本怜(18=岩手)が総合優勝。2位松木、3位長谷部と地方勢が上位を独占した。

 船橋市出身の岩本にとって中山競馬場は中学2年の時に初めて来た憧れの地。両親も見守る中、7Rでクリノオスマンを1着に導いた。初騎乗でも落ち着いて好位で流れに乗り、直線で力強く抜け出してJRA初騎乗でV。「まだ信じられません。最後は頼むから差されないでくれと思って追った」と興奮で頬を紅潮させた。

 最終戦の9Rは12着に終わったが、3戦までのリードを保ち逃げ切った。ファイナル4戦で2勝の好成績。「くじ運に恵まれたし、馬も頑張ってくれました。まだ全然ですが信頼されるジョッキーになりたい」。昨年はトライアルラウンド敗退だったリベンジを果たし、大きな自信をつかんだ。デビュー年48勝から今年は86勝にジャンプアップ。地方通算133勝で“ヤングジョッキー”は卒業だ。「今日の経験を地元で生かしたい」。令和の新時代を“レイ”が切り開く。

 ◆岩本 怜(いわもと・れい)2001年(平13)3月28日生まれ、千葉県出身の18歳。岩手・三野宮厩舎所属。18年4月14日の水沢1R(レーヌドコロール5着)で初騎乗。同4月30日の盛岡2R(ウインアイフォース)で初勝利。19年6月2日の盛岡重賞・早池峰スーパースプリント(サインズストーム)で重賞初制覇。通算1483戦134勝(中央2戦1勝)。1メートル64。血液型A。趣味は温泉巡り。

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2019年12月29日のニュース