【CBC賞】アンシェル重賞初V、道悪も外からスイスイ

[ 2019年7月1日 05:30 ]

CBC賞 大雨の中、ゴール前で鮮やかに差し、重賞初制覇したレッドアンシェル=手前(撮影・平嶋 理子)
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 中京競馬場で30日行われたサマースプリントシリーズ第2戦「CBC賞」はレッドアンシェル(牡5=庄野)が1番人気に応えた。

 91年以来、28年ぶりの不良馬場となったCBC賞。ノメる馬続出の中、この馬だけはスイスイと外を伸び切った。レッドアンシェル、1番人気に応える見事な初重賞制覇だった。

 中団を楽に追走。福永は語った。「ほぼイメージ通りの位置で競馬ができた。ただ、雨がひどくて何も見えなかったので外を回っていた」。4角では8番手。直線、大外から一気に伸びた。インから伸びたアレスバローズをしっかりかわした。「内に馬がいたが何とかしのいでくれと思って追った。返し馬の感触が良く、馬場は苦にしなかった。これで1200メートルに替わって2連勝。これから、まだ良くなると思う」

 7度目の重賞挑戦で、ようやく手にしたタイトル。庄野師も笑みが絶えない。「やっと勝ってくれたね。オープンに戻ってくるまでに時間がかかってしまったが、その間に距離などをいろいろ試せた。それがいい経験になっている」

 5歳夏を迎えてもキャリアは15戦。伸びしろはたっぷりある。「今後は未定だが、この距離でいくと思う。まだ気持ちが若い馬。さらに成長できる」。アンシェルとはフランス語で「空」。次走は青空のもとで重賞連覇といきたい。

 ◆レッドアンシェル 父マンハッタンカフェ 母スタイルリスティック(母の父ストームキャット)牡5歳 栗東・庄野厩舎所属 馬主・東京ホースレーシング 生産者・北海道安平町ノーザンファーム 戦績15戦5勝 総獲得賞金1億7115万8000円。

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2019年7月1日のニュース