【皐月賞】藤沢則師、縁深いガウディ―と初舞台

[ 2019年4月12日 05:30 ]

クリノガウディー
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 【G1ドキュメント・栗東=12日】縁のある血統でG1の大舞台へ。藤沢則師が厩舎開業21年目にして初めて牡馬クラシックにクリノガウディーと参戦する。長い付き合いの血統だ。「この兄弟は母(クリノビリオネア)の初年度産駒・クリノスーアンコーを預けてもらったのがきっかけ。そこからずっとウチの厩舎に入っている。クリノサンレオ、クリノカサットと来て、この馬が4頭目。本当に良くしてもらっている」

 昨年の朝日杯FSでは9番人気の低評価を覆し、2着に激走。波乱を演出した一方で世代トップレベルの力を証明した。同師は最初の出合いを振り返る。「幼い頃から凄くいい馬だった。少し高額だったけど馬主の栗本博晴さんが買ってくれた。本心はスクリーンヒーロー産駒?と、あまり乗り気ではなかったみたいだけどね。種付けシーズン時に牧場の方がスクリーンヒーローを強く推してくれたらしい。その人と会った時、“僕が推したんです!”と凄い勢いで言われたよ(笑い)。当時はまだ種付け料がそこまで高額ではなかった。今は倍以上も違うからね。良かったよ」

 管理した4頭全てに思い出がある。いいこと、悪いこと。さまざまだ。「クリノスーアンコーは骨折が3回もあって本来の力を出し切れずに引退。残念だった。クリノガウディーには兄たちの分も頑張ってもらたい。前走の敗北で人気もないだろうけど一発を期待している」と力を込めた。1頭の出走の裏には、さまざまな物語がある。田村はクリノガウディーのストーリーに懸けてみたくなった。

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2019年4月12日のニュース