【ドバイターフ】アーモンド完勝、世界がくぎ付け!

[ 2019年4月1日 05:30 ]

アーモンドアイのドバイターフVを伝えるドバイ地元紙。左が「ハリージタイムス」。右は「ガルフニュース」
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 日本時間3月30日にメイダン競馬場で行われたドバイ国際競走。ドバイターフではアーモンドアイ(牝4=国枝)が快勝。G1・5連勝で海外初挑戦初Vの快挙を成し遂げた。2着はヴィブロスで日本馬のワンツー。シーマCではシュヴァルグランが2着、スワーヴリチャードが3着。ゴールデンシャヒーンではマテラスカイが2着と国内で馬券発売されたG1で日本勢が活躍した。ケイティブレイブとディアドラを除く日本馬8頭は2日に日本に帰国予定。

 圧巻の海外デビューを果たしたアーモンドアイ。楽勝だったが、レース直後は脚元がふらつくシーンも。秋華賞、ジャパンCの後も同様の症状が見られた。鼻歌交じりの走りのようで、実は精根尽き果てるまで全力を出し切るのが、この馬の最大の特徴。厩舎に戻ってから体を冷やし、補液を行って回復。劇勝から一夜明けた31日朝、担当の根岸助手は「今朝は歩様も問題ない。普段のアーモンドアイに戻りました」と胸をなで下ろした。

 地元メディアも日本最強馬のパフォーマンスを大きく報じた。「ハリージタイムス」では、メイン記事こそワールドCを連覇したゴドルフィンのサンダースノーに譲ったが2番手の扱い。馬上でルメールがガッツポーズする写真を掲載し「アーモンドアイに“くぎ付け”」の大見出し。地元の最有力紙「ガルフニュース」はさらに踏み込み「秋には凱旋門賞参戦のビッグプラン」と伝えた。

 ドバイターフの結果を受けて、欧州の各ブックメーカーもオッズを更新。1番人気はエネイブルで4・5~5倍。アーモンドアイは6倍前後で昨年2着のシーオブクラスと並ぶ2番人気の評価となった。遠征の具体的なプランは何も決まっていないが、国枝師は「本番の前に、一度欧州の芝を経験させたい思いはある」と言及。レース間隔を空けた方がいいタイプだけに、欧州メディアからは「ヨークシャーオークス」を前哨戦に薦める声も。毎年8月下旬に英ヨーク競馬場で開催される牝馬G1。一昨年はエネイブル、昨年はシーオブクラスがステップレースにしている。

 国枝師はレース当日、メイダンのスタンドでエネイブルのジョン・ゴスデン師とばったり出くわした。「思わず記念撮影しちゃった」とおどけた師。「あいさつ程度。お互い馬のことは話さなかった」とけむに巻いたが、半年後の再会を意識したのは間違いない。海外メディアを含めた“アーモンド狂騒曲”は、正式な次走決定までしばらく続きそうだ。

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