【戸田・クラシック】平成最後に決めた!吉川“お待たせV”46歳衰えなし

[ 2019年3月22日 05:30 ]

<戸田競艇SG「クラシック」優勝戦>優勝カップを手に感無量な表情の吉川元浩(撮影・荻原 浩人)
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 戸田ボートのSG「第54回クラシック」優勝戦が21日、12Rで行われた。1号艇の吉川元浩(46=兵庫)がインからトップSを決めて快勝。平成最後のSGで07年の福岡グランプリ以来となる2度目のSG制覇を成し遂げた。優勝賞金3500万円を獲得し、ランキング1位に浮上。1Mで外を握った馬場貴也(34=滋賀)、まくり差した桑原悠(31=長崎)が2、3着に入った。

 07年の福岡グランプリ以来、12年ぶり2回目のSG制覇。吉川はピットに引き揚げると満面の笑みを見せた。「長かった。諦めかけていた時もあったが、優勝できて本当に良かった」

 強風の影響で安定板を装着して行われた優勝戦。インからコンマ12のトップスタートを決めて先マイ。握った馬場に外から並ばれたが出られることはない。2Mを内有利に先取りして突き放した。その後は独り旅。各コーナーを慎重にクリアして、悠々とゴールを駆け抜けた。「荒れた水面を見るたびに不安になったが逆に吹っ切れた。やれることをやろうと…。スタートは上出来。1Mはあまりに落としたらやられると思って、しっかり回った。2Mもスピードを持って回れた。SGでこれだけエンジンが動いてくれたのは久しぶり」。仕上がりは抜群。スタート、ターンともに完璧。ライバルたちに付け入る隙を与えなかった。

 兵庫支部として12年クラシックの馬袋義則以来、7年ぶりのSG制覇。守田俊介や馬場貴也が活躍する滋賀、松井繁や石野貴之らを擁する大阪に比べ、近畿では影が薄かった。今回、久々に存在感を見せつけた。「体力は落ちているがエンジンやペラの調整力は上がった。自分はまだ強くなれると思ってやっている」。表情は誇らしげだ。昨年、マスターズ世代に突入した46歳。全盛期を過ぎてもおかしくないが老け込む様子は一切ない。

 優勝賞金3500万円を獲得し、グランプリ出場争いをリードする存在になった。昨年は9年ぶりに出場を果たしたがトライアル2ndで敗退。「3回戦で6着を取ってしまって優勝戦に進めなかった。それが悔しかった。今年は最後の6人を目指したい」と目標を掲げた。「まだまだ2、3個とSGを獲っていきたい」。平成最後のSGを制した吉川。元号が変わっても最高峰の舞台で戦い続ける。

 ◆吉川 元浩(よしかわ・もとひろ)1972年(昭47)9月7日生まれ、兵庫県出身の46歳。兵庫支部。96年11月尼崎デビューの79期生。初優勝は99年1月のまるがめ。SG2V、G118Vを含む通算83V。同期は岩崎正哉、山本寛久、中辻崇人ら。1メートル64、51キロ。血液型O。

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