【卒業記念レース】鈴木樹里、完全女王!愛知登録で初頂点

[ 2019年3月20日 05:30 ]

卒業記念レースで優勝した(左から)山本修平、鈴木樹里
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 日本競輪学校の男子第115回生(69人)と女子第116回生(第8期生、21人)の卒業記念レース決勝が19日、静岡・伊東競輪場で行われた。女子は在校成績2位の鈴木樹里(19=愛知)が優勝。愛知登録初の卒記クイーンに輝いた。男子は同2位の山本修平(23=東京)が優勝。97期の井上嵩以来となる東京登録の卒記チャンプの座に就いた。男子、女子ともに20日、卒業式を行い、5月1日に選手登録。7月に各地でプロデビューする。

 完全女王だ!!在校成績2位ながら第1回、第2回トーナメントを連勝した鈴木が卒記クイーンの栄冠も手にした。同期の祝福で予行演習を含め計6回宙を舞ったヒロインは「家族や師匠(小林信晴)が“樹里~”って叫んでくれた。とてもうれしかった」と満開の笑顔を咲かせた。

 「最初から3番手狙い。前々の位置から得意のまくりで行こうと思った」。決勝は逃げ宣言の南、在校1位の山口の後ろを周回した。打鐘でカマした高木を南が突っ張り、先行態勢を築いたところでレースは終盤へ。まくるのは山口か、それとも鈴木かの局面。先に動いたのは鈴木だった。「1コーナーすぎから自分で行こうと決めていた」。抜群のダッシュで先頭に立つ。「脚の感じは良かったし、2センターすぎでいけると確信した」。Vゴールを突き抜けた。

 選手を目指したきっかけは中学2年生の時にテレビで見たガールズケイリンの特集。深谷知広がOBにいる愛知・桜丘高に進学し自転車競技に没頭した。「瞬発系が得意なので」と競輪学校では得意のまくりで1着を量産。「デビューしてからもまくりで勝ちに行きたいし、先行も追い込みも全てできるように」。目指すは104期の卒記クイーン・石井寛子のような究極のオールラウンダーだ。

 「身長が低いのは脚で補っていかないと。持久力がないので、とにかく追い込んでいきたい。大きな目標はガールズGP優勝。まずはデビュー場所で優勝できるように」。7月が今から待ち遠しい。

 ◆鈴木 樹里(すずき・じゅり)1999年(平11)10月28日生まれ、愛知県新城市出身の19歳。私立桜丘高卒。主なアマ歴は全国高校総体自転車競技大会インターハイ(17年)500メートルタイムトライアル2位。在校成績は49戦26勝、2着11回で2位。師匠は小林信晴(愛知・83期)。ホームバンクは豊橋競輪場。1メートル52、57キロ。血液型B。
 

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