【スプリングS】ミナリク、“大人”のイグアスで1週遅れ頂く

[ 2019年3月15日 05:30 ]

ブーザー(左)と併せ追い切るヒシイグアス(撮影・郡司 修)
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 美浦でスプリングSに出走のヒシイグアスが追い切られた。コンビを組むミナリク(44)は1週遅れのバースデーVを狙う。

 2連勝の勢いそのまま。ヒシイグアスがWコースで上々の動きを見せた。ブーザー(3歳500万)の1馬身前で先導し、直線は外へ。4F52秒0~1F12秒1(馬なり)。脚勢自体はパートナーの方も上々だったが、こちらも仕掛けていれば爆発するような感触。パワフルに楽々と、体を並べてフィニッシュした。

 横のブーザーの方に乗っていたミナリクは「僕の方が動いているように見えたかもしれないけど、ヒシイグアスは“クールナイス”な馬。冷静な性格で無理しない分、そう見えたかも?折り合いもいいし、人間がゴーサインを出せば、しっかり反応してくれる」と長所を分析。森助手も「体つきこそ大きく変わっていないが、2歳時と比べても落ち着きが出ている」と確かな成長を感じている。
 
昨年11月の東京新馬戦(2着)こそラストドラフト(京成杯優勝馬)に頭差惜敗したが、その後は未勝利戦→若竹賞と中山で逃げ切り2連発。若竹賞で初コンビのミナリクも「前走時点ではまだ“ベビー”という感じだったし(前走後の約2カ月で)間違いなくステップアップしてくる。実際、中山で2回いい競馬をしているのでコースも向く」と胸を躍らせている。

 堀厩舎は10年アリゼオ、16年マウントロブソンでスプリングS2勝と好相性。森助手も「過去に好勝負した馬たちと比べても、見劣りしない能力はあると思う。乗り方については、ジョッキー(ミナリク)にお任せしています」と鞍上にバトンを委ねた。16年セレクトセール当歳セリで1億476万円(税込み)で高額落札された期待通り。3戦2勝(2着1回)の好成績でトライアルまで駒を進めた。

 短期免許で来日中のミナリクは今週も含め日本での騎乗は残り3週。ウラヌスチャームに騎乗した9日の中山牝馬S(2着)はあと一息でJRA重賞初Vを逃した分、今週に懸ける思いも熱い。10日に44歳の誕生日を迎えたばかりの鞍上は「乗るのが楽しみ。先週悔しい思いをしたから、何とか日本にいる間に重賞を勝ちたいよ!!」と1週遅れのバースデーVを自ら祝う決意だ。

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