【京都金杯】カツジ、4歳希望の星 マイル戦線で頂点狙う

[ 2019年1月4日 05:30 ]

CWを追い切るカツジ(撮影・井垣 忠夫)
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 「スポニチ賞京都金杯」組ではカツジが追い切りでシャープな末脚を披露。今年、大活躍が期待される4歳世代の希望の星だ。

 確固たる主役のいないマイル戦線で新年、頂点を狙っているのがカツジだ。追い切りからも馬の前向きさが見て取れた。土屋助手を背にCWコース。単走で5Fから時計になり73秒0〜1F12秒1を計時。最後までアクションを起こすシーンはなく、馬なりでスムーズに加速してゴールへ。走りたい気持ちを十分にため込んだ。

 池添兼師が納得の表情で切りだした。「大みそかに松山が乗って、いい動き(6F82秒4)だった。しっかりやってあるから、あとはサッとやるだけでいい。去年の秋に競馬に使っていた頃と比べても体は特に変わっていない。具合はいいね」

 昨秋は休み明けの毎日王冠で12着と崩れたものの、続くマイルCSで奮起した。ステルヴィオ、ペルシアンナイト、アルアインと内枠の馬が1〜3着を独占した。明らかにイン有利、前有利の競馬の中、8枠16番という致命的な枠からメンバー最速タイの上がり3F33秒4を刻んだ。4角15番手から0秒2差4着は大いに褒めていい。同師も「前走はあの枠から、本当によく頑張った」と16番人気だったことが信じられない好走を振り返る。その後は阪神Cを見送り、距離適性を考慮して引き続き京都マイルを選択した。

 松山も意気込みを語った。「大みそかの追い切りがいい動きだった。この舞台は合っている。できるだけロスなく立ち回りたい」

 まだまだマイル戦線は混とんとしている。期待されるのは強いと評価される4歳世代。カツジは関西を背負って立つ希望の星だ。昨年のニュージーランドT以来のタイトル奪取へ。このスポニチ賞で踏み出す新たな一歩が大舞台につながっていく。

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2019年1月4日のニュース