岩手競馬、禁止薬物5頭目 12月30日〜1月7日開催中止

[ 2018年12月27日 05:30 ]

 岩手県競馬組合は26日、新たに競走馬1頭から禁止薬物が検出されたと発表、30日から来年1月7日までのレース開催を取りやめたことを明らかにした。禁止薬物の検出は今季5頭目。

 組合によると、17日に水沢競馬場(奥州市)で行われたレースに出走したネイチャーサムソン(牡2=晴山)から、禁止薬物のボルデノン(筋肉増強剤)が検出された。8頭立ての3着だった。レース後に採取した検体を調べた結果、陽性反応が出た。組合は24日、競馬法違反に当たるとして奥州署に届け出た。達増拓也・県競馬組合管理者(県知事)は「一連の陽性馬発生の原因が岩手競馬を標的とした故意的なものである可能性が高まったと考えられる」とのコメントを出した。これまで検出された4頭は水沢競馬場の厩舎所属だったが、今回は盛岡競馬場(盛岡市)の厩舎所属馬から検出された。

 岩手競馬では7月以降、競走馬4頭からボルデノンが検出された。組合は9月22日、11月10〜12日、同17〜19日のレースを休止。監視カメラの増設や出走前の事前検査を実施するなど再発防止策が整ったとして、同24日にレースを再開した。しかし、事前検査はこれまで薬物が検出された水沢競馬場の厩舎に所属する馬に限定していた。今回の休止で約15億円の減収となる見込みだが、組合は黒字は達成できるとしている。

続きを表示

2018年12月27日のニュース