【香港カップ】ディアドラ、100%!ルメールV宣言

[ 2018年12月6日 05:30 ]

ルメールを背にシャティン競馬場の芝コースで追い切ったディアドラ(撮影・岡田 修平)
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 9日の香港国際競走(シャティン)に出走する日本馬の最終追い切りが5日、滞在するシャティン競馬場で行われ、香港カップに出走する昨年の秋華賞馬ディアドラ(牝4=橋田)が芝コースで力強い動きを見せた。手綱を取ったクリストフ・ルメール(39)からは“V宣言”。15年エイシンヒカリ、16年モーリスと、近3年で日本馬が2勝している相性のいいレース。JRA年間200勝、G1・8勝を挙げる名手がきっちりVに導く。

 昨年の秋華賞馬ディアドラはヴィブロスと一緒に馬場入り。主戦のルメールを背に、シャティン競馬場スタンド前の芝コースを軽く流した後、向正面でいったん立ち止まった。“先輩”秋華賞馬が先にスタートするのを待ち、その約10馬身後方から、ゆったり走りだす。併せる意図はなく前を見ながらリズム良く加速。最後まで持ったままの手応えで、ダイナミックに駆け抜けた。ラスト2Fのタイムは23秒2。引き揚げてきた名手も自信たっぷりだ。

 「とても良かったね。凄くいい。日本でG1を使っていないし、力も残っている。状態は100%。シャティンの馬場も日本と似ているし、大丈夫だった」

 芝コースの内側で見守った込山助手も「いい具合に追い切れた。(馬は)しっかり動けるようにできている」と満足げ。春のドバイターフ(3着同着)に続く海外遠征。「輸送で極端に減ることもなく体は500キロ少々(前走498キロ)。こっちの厩舎はザワザワしていてドバイの時ほど落ち着いていないけど、だんだんと慣れてきた」と目を細める。

 力のいる洋芝の適性を見込み、陣営は早くから暮れの香港をターゲットにしてきた。札幌のクイーンS、東京の府中牝馬Sを連勝。同助手も「前走の馬場は速すぎたけど、しまいはしっかりしているから。香港の馬場でも楽に走れるんじゃないかな」と期待を寄せた。

 アーモンドアイでジャパンCを制したルメールには、現地でも海外メディアから取材が殺到。ブックメーカーはサングレーザーと差のない2番人気。15年以来の日本馬ワンツーも夢ではない。鞍上にとっては06年プライド以来の香港カップ制覇が懸かる。ルメールは「ビッグチャンス。自信はある」と力強くV宣言。日本の牝馬の強さを、香港でも見せつける。

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2018年12月6日のニュース