【アイビスSD】プリンセス伸びた!14度目挑戦で重賞初制覇

[ 2018年7月30日 05:30 ]

<アイビスSD>レースを制したダイメイプリンセス(左)、2着のラブカンプー(中)、3着のナインテイルズ(撮影・郡司 修)
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 新潟の千直G3サマースプリントシリーズ第3戦「第18回アイビスSD」は、森田直行師(56)管理のダイメイプリンセスとラブカンプーがワンツーフィニッシュ。同師は延べ16頭目の挑戦で、愛馬と共にJRA重賞初制覇を果たした。

 ポケットに入れた携帯電話の着信音が鳴りやまない。14度目の挑戦で手に入れた重賞ウイナーの称号。過去にない祝福の嵐に、森田師は戸惑うように笑った。「信じられない。まさかという感じ。表彰式くらいまでは凄い感動したけど、今はもう冷静になってきた」。ダイメイプリンセスとラブカンプー。懸命に1000メートルを駆け抜けた愛娘たちが、最高のプレゼントを運んできた。

 秋山の好騎乗も光った。15番枠から飛び出したダイメイプリンセスはセオリー通り、外ラチへ。好位5番手でうまく脚をためたが、勝負どころで前が壁になった。「手応えが良かったんで、あとは抜けるタイミングだけだった」(秋山)。鞍上が瞬時に見つけたスペース。逃げる僚馬の横をグンと伸びた。コースレコードに0秒1差のハイレベル決着(53秒8)をものにした。

 これで千直レースを3連勝。秋山は「とにかく直線競馬の適性が高い」としたが、師の見解は少し違う。「1000メートルにしたから走ったわけじゃなく、ちょうど(連勝の時期に)馬体が出来上がった。以前とはトモが全然違う」。1200メートルの前走・CBC賞は9着に惨敗したが、「あの時は出遅れて挟まれて直線だけの競馬になってしまった」と度外視を強調。「今なら1200メートルでもと思う」と力を込めた。

 次走は北九州記念(8月19日、小倉)。サマースプリントシリーズを狙いにいく。「小倉の1200メートルは勝っているし、直線が短い方が合っていそうだからね」と師。孝行娘たちとの“夏の戦い”は始まったばかりだ。

 ◆ダイメイプリンセス 父キングヘイロー 母ダイメイダーク(母の父ダンスインザダーク)牝5歳 栗東・森田厩舎所属 馬主・宮本孝一氏 生産者・北海道日高町の横井哲氏 戦績21戦6勝 総獲得賞金1億2592万6000円。

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