“青汁王子”が夢の馬主に!1億1000万円落札で競馬参入へ

[ 2018年7月10日 05:30 ]

<セレクトセール1歳馬>1億1000万でベガスナイトの17牡(父ハーツクライ)を競り落とした三崎優太氏(撮影・高橋茂夫)
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 日本最大級の競走馬セール(セリ市)「セレクトセール2018」の初日(1歳馬)が9日、北海道苫小牧市のノーザンホースパークで行われ、“青汁王子”こと美容メーカー「メディアハーツ」の三崎優太社長(29)が「ベガスナイトの2017(牡、父ハーツクライ)」を1億1000万円(税抜き)で購入した。同日の最高落札額は(株)ダノックスが競り落とした「キングスローズの2017(牡、父ディープインパクト)」で2億5000万円(同)。10日の最終日は当歳(0歳)馬が対象となる。

 “青汁王子”の闘争心に火が付いたのが上場番号95の「ベガスナイトの2017」。派手なピンクのスーツに身を包んだ三崎社長が、セリをヒートアップさせていく。長いコールの応酬を経て、高らかにハンマーが鳴ったのが1億1000万円。競り落としに成功し、人生初の競走馬オーナーとなった瞬間だった。

 「(セリは)もっと優しい感じかと思っていたら凄く殺伐としていて怖かった。金持ちのプライドの戦いという感じでいい刺激になりました」

 高校を2度退学したことで、18歳にして起業。25歳で美容業界に参入すると、「メディアハーツ」を年商130億円企業に成長させ、自身も月収1億円、年収12億円と明かしている。成功街道を駆け上がってきた三崎社長のもう一つの大きな夢が馬主となること。元々が競馬好きで、思い出の馬は02年に秋華賞とエリザベス女王杯を制したファインモーション。昨年に地方、中央の馬主登録申請を行い、今年1月に地方、5月にJRAの登録が完了。晴れてセレクトセールへの初参戦を果たし、「税金で年収の半分はなくなるので実質6億円。さすがに1億円を超える買い物は初めて。人生で一番高い買い物でしたね」と話した。

 その後も「レインダンスの2017(牝、父エイシンフラッシュ)」を3000万円、13、14年天皇賞・春連覇のフェノーメノの半弟「ディラローシェの2017(牡、父キングカメハメハ)」を5800万円、「リュナティクの2017(牝、父キングカメハメハ)」を2600万円で落とし、この日だけで総額2億2400万円を使った。

 ベガスナイトの子は、17年きさらぎ賞を勝ったアメリカズカップを半兄に持つ良血。「気性が荒いと聞いているが、じゃじゃ馬みたいなところが自分もあるので期待している。まずは未勝利を勝って、重賞で勝ち負けができるくらいに成長してくれれば」と思いを口にした。馬名、預託先などは今後決めていく予定で、愛馬がターフを駆ける日が待ち遠しい。

 ◆三崎 優太(みさき・ゆうた)1989年(平元)3月29日生まれ、札幌市出身の29歳。高校在学中にウェブサイトを運営して広告収入を得るアフィリエイターとなり、月400万円以上を稼ぎ出したことも。その後、18歳で「メディアハーツ」を立ち上げ、14年に美容通販業界に参入。累計1000万本の大ブレーク商品となった「すっきりフルーツ青汁」のCMに自身が出演し、「青汁王子」の名で親しまれるようになる。経営哲学は「勝つまでやめない」。

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