【平塚・ダービー】三谷 史上7人目連覇!近畿ライン上位独占

[ 2018年5月7日 05:30 ]

競輪の第72回日本選手権で優勝し、胴上げされる三谷竜生
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 三谷がダービー連覇――。G1「第72回日本選手権競輪」の決勝戦は6日、平塚競輪場で行われた。レースは脇本―三谷―村上兄―村上弟の近畿ラインが一気に主導権を握り、番手の三谷竜生(30=奈良・101期)が追い込んで優勝、賞金6500万円を獲得した。三谷は村上義弘(13、14年)以来、7人目のダービー連覇を達成、2年連続2回目のグランプリ出場を決めた。なお三谷のG1優勝は2回目。

 近畿勢の強い絆で三谷が村上義弘以来、7人目のダービー連覇を達成した。

 「素直にうれしいです」。前に脇本、後ろに村上兄弟という責任感ある位置を走った三谷は自身の優勝と近畿勢の上位独占という結果に、爽やかな笑顔を見せた。

 脇本―三谷―村上兄―村上弟の近畿勢は後ろ攻めを選択。打鐘前の2コーナーから脇本が一気にスパートして加速、5番手の浅井以降が5車身以上離れて追走する完全な近畿勢ペース。番手回りの三谷は「脇本君が凄い先行だったけど差し込めて良かった」とゴール前で追い込んで偉業を成し遂げた。

 2年連続でダービー優勝の表彰式に臨んだ三谷は「昨年の決勝(京王閣ダービー)は近畿が1人だったけど、今年は4人。皆さんのおかげで獲らせてもらいました」とラインの結束力に感謝を表した。

 昨年5月にタイトルホルダーの仲間入りを果たした三谷だったがケガで低迷した時期もあった。しかし今年に入ると記念競輪3連続優勝も含めて安定感ある走りを見せつけて「自分なりに万全の状態」で今シリーズを迎えて結果を出した。

 この優勝で2年連続2回目のグランプリ(12月30日、静岡競輪場)出場を決めた。初出場の昨年は「参加しただけの感じになってしまった」悔しさが残ったので今年に懸ける思いも強い。「今年の後半戦もしっかり頑張っていきたい」。近畿を引っ張っていく三谷の走りもビッグ戦線の焦点の一つになる。

 ◆三谷 竜生(みたに・りゅうき)1987年(昭62)9月5日生まれ、滋賀県大津市出身の30歳。関東学院大卒。12年7月プロデビュー。通算成績は483戦161勝。通算取得賞金は3億482万円。主な優勝は第71回(17年)、72回(18年)日本選手権。兄の政史(35=93期)、将太(32=92期)もS級。1メートル68、82キロ。血液型B。

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