【京都金杯】Aコースでウインガニオンに恩恵 

[ 2017年12月29日 17:30 ]

 京都金杯は逃げ馬がヤケに強い。これは偶然か!? いや、決してそんなことはない。その秘密はコースに隠されている。10年以降、京都金杯はAコース施行だが、前年秋の京都開催後半戦はB&Cコース施行。そのため、Aコースのみで使用される内ラチから3メートルの部分は、その外に比べて荒れていない。距離ロスなく運べる上、芝の綺麗な部分も走れるのだから、逃げ馬が残るのは当然なのだ。

 来年の京都金杯でその恩恵にあずかるのはウインガニオンだ。昨春以降の充実ぶりは素晴らしく、谷川岳SとパラダイスSを逃げて連勝。続く中京記念は2番手から悠々と押し切った。関屋記念2着を挟み、迎えたマイルCSこそ自分の形に持ち込めずの17着だが、西園師は悲観していない。

 「マイルCSは展開が向かなかったし、相手も強かったね。坂路で52秒台が出ているように状態はいい。これで結果が出なかったら夏馬なんでしょう。G3ならチャンスですよ」

 11年に逃亡劇を決めたシルポートは同じ西園厩舎の所属馬。15年に逃げ切ったウインフルブルームとは馬主が同じだ。何かと縁のある縁起重賞で“先輩”に続く一人旅を決めたい。

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2017年12月29日のニュース