【紫苑Ｓ】坂路で軽快！“気の強い女”ムラサキに期待

　【東西ドキュメント・美浦＝６日】８月は南関、新潟、門別、岩手と各地で旅打ちざんまいだった秋田。時に万券を手に喜び、時に財布にお札がなくなり焦り…。精神的に鍛えられた。そんな秋田が久々の美浦で坂路モニターに目をやると、軽快なナムラムラサキの姿が飛び込んできた。

　紫苑Ｓへ坂路で４Ｆ５３秒９〜１Ｆ１３秒８。単走馬なりでサラッとだが、ブレなく確かな脚取り。４２０キロ台の数字以上にたくましく見えると岩戸師に話を向けると「使って体幹がしっかりした。弱さはあったがデビュー時から良くなるだろうと思っていたし、ポテンシャルは高い。追い切りはやれば動くけど、それほどやらなくても態勢は整っている」と笑顔で返答があった。

　前走は内を突いて伸びる勝負根性を見せて勝利。「ぶつけられても、さらにぶつかっていくくらい気が強い」と、まさに猪突（ちょとつ）猛進型の秋田の性格を見透かすようにニヤリと笑った師。その視線にドキッとしつつも、小さい体に大きな負けん気を秘めたムラサキに、気の強い女同士シンパシーを感じたのだった。