ダイヤ ノブレスと併入!凱旋門賞前哨戦へ池江師V宣言

[ 2017年9月7日 05:30 ]

エーグル調教場での最終追い切りでサトノノブレス(右)を追い掛けたサトノダイヤモンド
Photo By スポニチ

 凱旋門賞(10月1日、G1、シャンティイ芝2400メートル)優勝を目指すサトノダイヤモンド(牡4=池江)と帯同馬サトノノブレス(牡7=同)が、前哨戦フォワ賞(10日、G2、同芝2400メートル)の追い切りを6日朝行った。

 シャンティイに滞在している両馬を管理する池江師が最終追いのコースとして選んだのはエーグル調教場。太陽が昇り気温は15度。この時季のシャンティイの朝としては比較的暖かい空模様の下、前日の雨が残るこのコースで追われたのは日本馬2頭だけだった。

 午前8時半、ノブレスが先行し、ダイヤモンドが追い掛ける形で6Fあたりからスピードアップ。2頭は徐々にその差を詰め、最後は内に入ったダイヤモンドがピタリと馬体を併せ、併入する形で駆け抜けた。

 「乗る前にリヨンの坂路でキャンターをしているビデオを見て良い感じだと思ったけど、実際に乗ってみたらやはり良い状態でした。休み明けなのでさすがに最後は息がいっぱいになったけど、久々としては良い感じでフォワ賞へ出走できると思います」。ダイヤモンドに騎乗したルメールは時折ほほ笑んで手応えを話す。

 動きを見守った池江師も「負荷を考えて6Fあたりから徐々にスピードを上げていきました。予定通りの調教ができたし、動きそのものも良かったと思います」と満足げな表情で切り出す。

 これを受けてルメールから「勝って本番に行きたいです」と日本のファンへV宣言も飛び出した。池江師は「あくまでも前哨戦ですのでスクーリングの意味合いもありますが、注目される馬ですのでしっかり勝って凱旋門賞へ向かいたいです」とうなずき、サトノダイヤモンドの充実ぶりを伝えていた。(仏国・平松 さとし)

 ▼シャンティイ競馬場 パリの北約40キロにあり、現存するフランス最古の競馬場。3〜4コーナーにはシャンティイ城が隣接しまた付近には広大な敷地を誇るシャンティイ調教場がある。春に仏ダービー(ジョッケクルブ賞)、仏オークス(ディアヌ賞)が行われる。フォワ賞で使用される芝2400メートルはスタートしてから少し左に行き、3コーナーからは緩やかな下り坂。最後の直線は600メートルで最大高低差10メートルの上り坂がある。

続きを表示

2017年9月7日のニュース