ヴィクトリアMと安田記念 ジャックルマロワ賞の優先出走権付与対象競走に指定

[ 2017年5月30日 15:50 ]

 JRAは30日、ヴィクトリアマイルと安田記念がジャックルマロワ賞(8月13日、仏G1、ドーヴィル芝1600メートル)の優先出走権付与対象競走に指定されたと発表した。同レースはムーランドロンシャン賞と並ぶ仏マイル最高峰レース。ヴィクトリアマイル、安田記念ともに1〜3着馬に優先出走権が付与され、同レースの登録料(4540ユーロ=約55万9000円)が免除される。日本馬は98年にタイキシャトルが優勝している。

 ▼JRA後藤正幸理事長の話 春に行なわれる1600メートルのGI競走であるヴィクトリアマイルと安田記念の1〜3着馬に対し、ジャックルマロワ賞の優先出走権が付与されることとなり、大変うれしく光栄に存じます。ジャックルマロワ賞は直線のマイル競走として世界有数の高名な競走で、1986年にギャロップダイナがこの競走に日本調教馬として初めて挑戦し、98年にタイキシャトルが勝利を収めたことは今も心に残っています。両馬ともに安田記念を制覇した後にジャックルマロワ賞に出走しており、今回の提携は非常に調和のとれたものだと思います。フランスと日本の強い絆に感謝するとともに、今後この素晴らしい関係をより強固なものにしていきたいと考えております。

 ▼フランスギャロ事務総長 オリヴィエ・デロワ氏の話 JRAとフランスギャロの関係をさらに強化することができて、本当にうれしく思います。我々は毎年凱旋門賞に日本馬を迎えること、そして昨年エイシンヒカリがイスパーン賞を勝ったように、日本馬が凱旋門賞以外のレースに参戦して勝つことを大変光栄に思っています。かつて、日本調教馬のタイキシャトルがジャックルマロワ賞を制した時は一大センセーションを巻き起こしました。それから20年たった今もなおこのレースは依然として国際的なマイルレースの頂点に位置しています。歴代の優勝馬にはミエスク、ゴルディコヴァ、ドバウィ、マクフィなどの偉大なチャンピオンが含まれています。またヨーロッパの全年齢の優れたマイル適性馬が集うレースでもあり、未来の種牡馬にとって重要なレースでもあります。今年は1頭またはそれ以上の日本馬を迎え、このレースの国際的な地位をより強固なものにできることをうれしく思います。

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2017年5月30日のニュース