【京都記念】マカヒキ成長メキメキ!1週前猛時計で軽め53秒6

[ 2017年2月9日 05:30 ]

<京都記念>坂路で追い切るマカヒキ
Photo By スポニチ

 京都記念、共同通信杯、クイーンCの追い切りが8日に栗東、美浦両トレセンで行われた。栗東では京都記念に出走する昨年のダービー馬マカヒキが坂路で追い切り。昨秋の凱旋門賞以来の出走となるが、不安を感じさせないフットワークを披露した。共同通信杯のスワーヴリチャードはCWコースで躍動。素質馬ぞろいの一戦で重賞初Vを狙う。

 マカヒキがジャパン・バージョンでターフに戻ってくる。昨秋はニエル賞→凱旋門賞とフランスで戦った。その間に馬体も“欧州バージョン”に変化。「ニエル賞の時は日本と同じような体つきだったけど、その後から筋肉の付き方が変わってきた。ムキムキになってました」と友道師は振り返る。凱旋門賞は14着に敗れてしまったが、体幹はしっかりした。ひと息入れての17年初戦。1カ月かけて丹念に乗り込んできた。

 1週前にCWコースで3頭併せを行った。6F80秒2で上がり3Fが36秒8〜1F11秒5。直線はド肝を抜く伸びで僚馬を圧倒した。直前はサラッとで十分。坂路で4F53秒6〜1F12秒4の時計を出した。軽く促される程度で、ほぼ馬なり。「いつものパターンでイメージ通り。今はダービーの頃の体つきに戻ってますね。ここから春は3戦なので、ペースを上げてやっていきたい」と指揮官は話した。思い通りの過程を描き、きっちり動ける仕上がりだ。

 担当の大江助手も愛馬の成長を感じ取っている。「環境で筋肉の付き方が変わってくることは当然あると思う。向こう(フランス)のトレーニングの成果はあります。キ甲(首と背の境の盛り上がった部分)が伸びてきて触っても体がゴツゴツしたなと感じます。無駄な力を使わなくなった。体がしっかりした分、首をうまく使えるようになった」

 帰国してまたいつも通り栗東で稽古を積み、態勢を整えた。マカヒキがフランスで戦っている頃、ダービー2着馬のサトノダイヤモンドは菊花賞を勝ち、暮れの有馬記念を制した。“強い4歳世代”の代表格。ここで落とすわけにはいかない。「4歳馬が頑張ってますからね。京都は合うし、少々馬場がしぶっても大丈夫」と友道師。今年初戦からダービー馬が貫禄の走りで魅せる。

続きを表示

2017年2月9日のニュース