【細原・騎手で獲る 特別編】18日阪神6R 砂で底見せぬピッツバーグ◎

[ 2016年9月18日 08:00 ]

 ジョッキーはメンタルとの戦いだ。賭けの対象である騎手は、言葉を発せない馬の思いをくみ取りながら、全てを背負いゴールを目指す。ある若手騎手は「穴馬を持ってくるよりも、1番人気の馬で勝つ方が難しいです」と言う。。スタートから他馬の目標にされ、道中での進路取りは容易ではなく“ロス覚悟”で強気な騎乗が求められる。

 ここで必要になるのが経験値。馬を信じて…、時には先輩騎手に対して声を荒げるくらいの気概が必要だ。デビュー1年目の騎手が「とても勉強になる」と声を揃えるのが、夏場のローカル競馬。小回り平たん舞台では、向正面から積極的な競馬がV条件になる。この激流で、もまれた経験は必ず秋競馬に生きてくる。「重量3キロ減」は春以上に絶大な効果を発揮するはずだ。

 阪神6Rはピッツバーグ◎。ダート転向後は底を見せていない。前走の京都では骨っぽい相手に快勝するなど素質は高く、500万クラスはすぐに突破できる器だ。ここは休養明けだが、中間の稽古では好時計をマークし力を出せる仕上がり。鞍上・坂井とも手が合い▲3キロ減も魅力。ひと夏を越した人馬の成長に期待したい。単複で勝負。

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2016年9月18日のニュース