【アイビスSD】プリンセスムーン生涯最高 北村友「凄くいい」

[ 2016年7月28日 05:30 ]

単走で追い切るプリンセスムーン

 6歳牝馬のプリンセスムーンは今春に繁殖入りのプランもあったが、急きょ現役生活を1年延長。安田師は「数を使っていないし、直線に適性があることも分かった。このレースのために(引退を)延ばしてもらった」と明かした。

 そんな一戦だからこそ、生涯最高とも思える万全の態勢を整えた。北村友を背に坂路単走。引っ張りきりで最後まで追われることなく、4F51秒4~1F12秒1。文句なしの好時計が絶好調を証明する。鞍上も「前走以上。楽にこの時計が出たし、具合は凄くいい」ときっぱり。安田師も「きっちりできています。6歳夏を迎えて、ようやく本格化した感じもあります」と前向きな言葉を口にした。

 コーナーを2回通過する芝1200メートルでは1000万を勝ち切れなかったが、直線競馬では【3・2・0・0】の連対率100%。前走の韋駄天Sではオープン勝ちもした。師は「脚を振り回す走法なのでコーナーでのロスが大きい。だから直線が合う」と分析。ならば、唯一の直線重賞のここは生涯最高の晴れ舞台。「この馬の一番いいところを見られそうな気がしますね」と指揮官。この一戦に懸ける思いが違う。絶対に譲れない一戦だ。

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2016年7月28日のニュース