【とこなめ・トコタンキング決定戦】“夏男”菊地逃走V

[ 2016年7月28日 05:30 ]

トコタンキング決定戦を制した菊地

 ボートレースとこなめ開設63周年記念競走「G1トコタンキング決定戦」は27日、12Rで優勝戦が行われ、菊地孝平(37=静岡)がインから先マイして押し切り勝ち。優勝賞金900万円を獲得し、デビュー初G1タイトルを獲得した地で再び美酒に酔った。2着は地元の池田浩二。3着は中島孝平だった。

 とこなめが誇るエース17号機が菊地に渡った時点で今シリーズの優勝者は決まったようなものだった。日増しにパワーアップ。自慢の音速スタートも気持ち良く決まった。だが、優勝戦では一瞬、肝を冷やした。「スタートが届いていなかった。危なかった。先マイすることができたので何とかなったが…」

 17号機の評判は耳にしていた。さすがの菊地もプレッシャーを感じた。「このチャンスをモノにしないといけないなと…。エンジンパワーは変わらずあった。結局は調整を合わせ切れなかったかな。ただ、いろいろ試すことはできた」

 調整面で正解を得ることはなかったが、しっかりと優勝までたどり着くのが菊地の非凡さ。そしてこう付け加えた。「自分は夏男と思っている。納得できるレースも多くなってきた。リズムが上がってきた」。先月の鳴門周年記念でも優勝しており、早くも今年2つ目のG1V。趣味は山登りというアクティブな男にいよいよエンジンが掛かり始めた。

 ◆次走 優勝した菊地孝平の次走は8月12日からの浜名湖一般戦。佐々木康幸、坪井康晴、笠原亮らと優勝を争う。中島孝平と萩原秀人は8月1日からの若松一般戦。吉田一郎、白井英治、山崎裕司らが出場。市川哲也は8月6日からのまるがめ一般戦。川崎智幸、烏野賢太、作間章らが相手。池田浩二は8月1日からの大村一般戦。吉川元浩、秋山直之、森永淳らが参戦。重成一人は8月3日からの住之江一般戦。今村暢孝、吉田拡郎、西山貴浩らとVを争う。

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2016年7月28日のニュース