【函館2歳S】ジーニー連闘自信 デビュー戦“余力”Vでダメージなし

[ 2016年7月22日 05:30 ]

連闘で大一番に挑むポッドジーニー

 競馬界も“後出しジャンケン”がキーワード!?出走馬も確定し、あとは“投票”を待つのみとなった函館2歳S。関西馬の前評判が高いが、対する関東勢も魅力あふれる“V候補”がそろって大混戦ムード。中でもポッドジーニーは先週16日の新馬戦を勝ち上がり、登録締め切り直前に名乗りを上げた。連闘馬と侮るなかれ。スピードとセンスを武器に、強敵相手の逆転Vを狙う。

【函館2歳S】

 コンビを組む松岡が先週の新馬戦の出走前から「勝って連闘する」と心に決めていたポッドジーニー。そのデビュー戦は、鞍上の期待通りの完勝だった。大外枠から発馬を決め、内の馬の出方を見ながら自然とハナへ。4角でライバルたちの手綱が激しく動き始めるが、松岡は押さえたまま。コーナーを回り切ってからゴーサインを出すと、一瞬で後続馬群を突き放した。

 松岡は「次のことも考えて、ステッキを1回も使わなかった。内容としては完璧。ゴール前も余力があったし、時計(1分10秒9)もまだ詰められる」と、まず実績をアピール。連闘だが2日休んだだけで、水曜には馬場入りを再開。水、木曜と続けてまたがり、感触を確かめた鞍上は「ダメージはなく大丈夫。使ってむしろピリッとした感じがある」と青写真通りの過程に笑顔を見せた。

 担当する秦助手も「女の子なのに、レース後もそれほどテンションが上がっていないし、カイバもしっかり食べてくれる。2歳にしてはしっかりしている」と評価。「鞍上がレースを走る前から大きなことを言うので半信半疑だったが、その通りになったからね。よほど自信があったんでしょう。せっかく重賞に出られるので、いい結果を残してほしい」とエールを送る。

 馬も連闘なら、松岡自身も強行軍。前日の土曜は中京で騎乗し、名古屋から空路、青森経由で函館に舞い戻る。鞍上は長距離移動だが「馬は滞在で輸送もないから」と松岡はサラリ。初戦は逃げ切りVだが「スピードの違いで(ハナへ)行っただけ。隣に馬がいた方が安心して走るので、番手の方がいいタイプ。センスがいいので好位置を楽に取れると思う」と次の青写真も既に描いている。

 レース前に掲げた“公約通り”の連闘勝負。東京から遠く離れた函館の地で、首都決戦よりひと足早い、世代最速の“トップ当選”を狙う。

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2016年7月22日のニュース