【中京記念】軽視は禁物“大久保流”ハード調教ディヴァン

[ 2016年7月21日 05:30 ]

 【東西ドキュメント・美浦=20日】中京記念への遠征馬は4頭のみの関東馬だが、最近1カ月のJRA重賞(障害含む)7戦中6勝と絶好調。この勢いに「ウチは2着ばかり。この辺で払しょくしたい」と力を込めるのが、昨年の中京記念2着馬アルマディヴァンを送り出す高橋文師だ。

 最終追いは坂路でニシノファルコン(3歳未勝利)とニットウスバル(4歳1600万)を5馬身追走し、強めに追われて併入。「オーダー通り。状態は暑ければ暑いほどいい」と上積みを強調した同師は「ぬるい調教をやっていたら先生に怒られる。普段は1日3本乗っている」と続けた。

 “先生”とは、坂路3本のハード調教でメジロドーベルなど数々の名馬を育てた師匠の大久保洋吉元調教師。この言葉を聞いた鳥谷越の脳裏にも昨年引退した名伯楽の威厳ある表情が浮かんだ。「1600メートルを使う前提で、前走は1800メートルで前に出す競馬。これが布石になれば。真ん中くらいで(手綱を)抱えていければ面白い」。近走はひと息でも、軽視は禁物だ。

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2016年7月21日のニュース