【シンザン記念】ラルク、牡馬斬りへ余裕残し12秒5 松永幹師満足

[ 2016年1月7日 05:30 ]

坂路併せ馬で追い切られ力強い走りを見せたラルク(手前)

 今週の中央競馬は9~11日の3日間開催で行われる。10日の京都メーン「第50回シンザン記念」の追い切りが6日、東西トレセンで行われた。栗東では14年のセレクトセールで1億5660万円で取引されたラルク(牝3=松永幹)が、しまい重点に上々の伸び脚を披露。良血馬が主戦・武豊の進言で敢然と牡馬に挑む。

 昨秋の京都で鮮烈なデビュー勝ちを決めたラルクが次走に選んだのは、牡馬相手の重賞、シンザン記念だった。牝馬限定の番組も多く組まれている中で、強気な選択。松永幹師は「G1(阪神JF)に行くことも少し考えたけど、無理する馬でもないし、ジョッキー(武豊)と相談してここに決まりました。牡馬相手、それも重賞になるけど走ってほしいね」と手応えを口にした。

 最終追いは坂路で僚馬オメガハートソング(4歳500万下)を1馬身追走して併入。最初の1Fが16秒3と予定より遅くなったため、全体時計は4F56秒3と地味。それでも後半は尻上がりにペースを上げており、とりわけラスト1Fは余裕残しで12秒5だから及第点だろう。指揮官も「入りが遅かったね」と苦笑いこそ浮かべたが、動き自体には満足顔だ。

 「しまいはしっかり伸ばせたし、動きも良かった。使って特に変わってはいないけど、牝馬なのに全くテンションが上がらないのはいいところだね。スタートが良いから後方からになることもない。自滅することは絶対ないよ」。過去10年のシンザン記念で3着以内に食い込んだ牝馬はダイワスカーレット、マルセリーナ、ジェンティルドンナの3頭。いずれも桜花賞馬だ。ここで結果を残せば、G1制覇へ大きく近づくことは間違いない。牡馬を撃破して一気にクラシック戦線の主役へと駆け上がる。

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2016年1月7日のニュース