【有馬記念】マリアライト 久保田師「中山は向いている」

[ 2015年12月25日 05:30 ]

中山得意のマリアライト

 ターフライター・平松さとし氏がレースのキーマンに迫る「The Keyman」は、有馬記念にマリアライトで挑む久保田師を直撃した。

 ――マリアライトの前走(エリザベス女王杯1着)ですがレース前の雰囲気は?

 久保田師 もともと馬房の中で旋回癖のある馬だけど、担当厩務員がずっと引き手を持って癖を出さないようにしていたこともあり、落ち着いていい感じでした。

 ――好スタートから好位を追走する形。

 ストレスなくいい感じで追走できていると見えました。勝負どころになっても手応えが良かったから勝ち負けになるぞ!って思いました。

 ――早めに抜け出しましたがゴール前でヌーヴォレコルトなどが一気に迫ってきました。

 最後は首差まで迫られたけどしのいでくれたのは分かりました。馬にとっても僕自身にとっても初めてのG1勝ちでうれしかったです。

 ――その後はいったん放牧。

 早々に有馬記念に目標を置いたのでそこから逆算して2週間ほど放牧に出しました。その後も順調に調整できています。

 ――最終追い切りの動きはいかがでしたか?

 もともとウッドチップコースで素晴らしい動きをするというタイプではないので、「凄い」という感じではないけど、この馬なりにいい動きはしてくれました。仕上がりに関しては悪くないと思います。

 ――中山芝2500メートルは5走前(潮来特別1着)に物凄く強い勝ち方をした舞台。

 当時は1000万条件なので相手関係が全然違います。とはいえ、距離適性を感じさせてくれる競馬だったし、それを含めて中山は4戦2勝、3着1回だから適性の高いコースと考えています。

 ――唯一の5着だった前々走(オールカマー)も負けて強しという内容でした。

 そこそこ人気(4番人気)に推されていたので早めに動く形になりました。しかも終始外を回らされる競馬だった割には大きく負けませんでした。あらためて中山は向いていると思いました。

 ――このレースからメンコ(耳覆い)のデザインも変わりましたね?

 用途は特に変わっていません。昔と変わったところといえばカイバをしっかり食べて実になるようになってきた点。それに長めの距離に使うようになったタイミングも良かったのか、安定して成績を残せるようになってきました。

 ――また一段と相手が強くなりますが?

 それは百も承知しています。ゆったり間隔を空けた臨戦過程とコース適性の高さ、それに状態の良さでどこまで食い込んでくれるか期待したいです。

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2015年12月25日のニュース