ばんえい競馬関係先を捜索 騎手ら馬券購入か

[ 2015年12月11日 13:29 ]

 北海道帯広市が主催し、馬が鉄そりを引く「ばんえい競馬」の騎手や厩務員が、ばんえい競馬の馬券を購入していた疑いが強まり、道警は11日、競馬法違反の疑いで、帯広競馬場(同市)内にある厩舎など複数の関係先を家宅捜索した。

 競馬法は不正防止の観点から、地方競馬の騎手らが地方競馬の馬券を購入することを禁じている。

 地方競馬全国協会(東京)によると、地方競馬の関係者が馬券を自ら購入する不正は過去に例がないという。

 市によると、インターネットを通じた馬券購入の記録に騎手らの氏名が残っていたという。市に「関係者の中に馬券を買っている人がいる」との情報提供があった。市は11月から調査を開始し、道警にも連絡していた。

 ばんえい競馬は鉄そりを引く体重1トンもの大型馬が二つの坂を越え、直線200メートルのコースを走る、世界で唯一の「ひき馬」競馬とされる。

 かつては複数の地方自治体が共同運営していたが、2007年度からは帯広市の単独開催となった。インターネット経由の馬券販売が伸び、14年度の売り上げは過去最高の約132億円だった。

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2015年12月11日のニュース