【平和島 トーキョー・ベイC】松井 貫禄のG1・53度目制覇

[ 2015年12月9日 05:30 ]

インから危なげないレース運びで優勝し、カップを手にする松井

 ボートレース平和島のG1「開設61周年記念 トーキョー・ベイ・カップ」が8日、第12Rで優勝戦が行われた。1号艇の松井繁(46=大阪)がインから押し切って快勝。11月のびわこ周年記念に続く53回目のG1制覇を飾り、優勝賞金900万円を獲得した。

 通算118Vに、現役最多のSG・12V。数々の栄冠を勝ち取ってきた松井が、7回目の優勝戦でついに平和島初Vを達成した。表彰式では開口一番「初めまして、松井です」とあいさつ。「よそでは(表彰式に)慣れているのですが緊張してます」と語り、ファンの笑いを誘った。

 ステージで初々しさを見せた一方、水面では貫禄十分の走りを披露した。インからコンマ08の好スタートを踏み込むと、残る5艇を寄せ付けず逃げ切り圧勝。「気になったのは進入で水が入ったことくらい。ほぼ全速だったし、良いスタートが切れたと思う。あとは自分のターンをすればいいだろうと思っていた。やっと優勝できたし、平和島のイメージも良い方向に変わったかな」。非の打ちどころがないレース運びで、最強レーサーの歴史にまた新たな一ページが刻まれた。

 上げ潮ムードで向かう次節は地元・住之江のSGグランプリ。「今年はここまで悪かったけど、これから全てを取り返そうと思っている。そして(賞金ランク1位の)山崎智也を逆転しますよ」と宣言した。前人未到のグランプリ4度目Vに向け、ついに王者が牙をむく。

 ◆次走 松井繁、田中信一郎、今垣光太郎の次走は18日からの住之江SGグランプリ。山崎智也、篠崎元志、石野貴之、守田俊介、毒島誠らと優勝を争う。井口佳典、菊地孝平の次走は18日からの住之江SGグランプリシリーズ。吉田拡郎、平本真之、瓜生正義、池永太、中野次郎らが参戦。西川昌希の次走は18日からの蒲郡一般戦。服部幸男、今坂勝広、寺田祥らとVを争う。

続きを表示

2015年12月9日のニュース