【阪神JF】ジェントルハートを短距離馬と思ったら大間違い

[ 2015年12月9日 05:30 ]

 【G1ドキュメント=8日】栗東トレセンの朝の気温は1度。冷え込む空気にゾッとした寺下はスタンドの中に入ろうと、調教師を探した。すると運良く!?1階の控室で競馬週刊誌をチェックする佐々木師の姿が。阪神JFにはジェントルハートを送り込む。すぐさま近づき取材を開始した。

 「先週は坂路で(ラスト1F)12秒0で上がってきた。びっくりしたね。この中間はマイルの距離を意識してコースでも乗っている。鍛えなきゃいけないからね。状態はいいよ」

 千二百メートル戦で連勝中。今回は2Fの距離延長が鍵となる。マイルは新馬戦5着以来。指揮官は自らのスマホで、そのデビュー戦の動画を見ながら「ここで鞍上(M・デムーロ)が尻もちついてるやろ。外から他馬が来て、馬がびっくりしたんや」と解説してくれた。幼さを見せたデビュー戦の敗戦だけに度外視可能。佐々木師は「追っつけながらでも引っ掛かるところはないし、距離の融通は利くと思う。競馬も5回目やし、慣れてるからね」と感触を口にした。

 2歳リーディングサイヤートップのダイワメジャー産駒。今回も4頭が参戦する。「(産駒の)当たり年じゃないかな。この子も、お父さんに似てるよ」と期待を寄せた。そして、出走メンバーを見渡した指揮官は「相手は強くなるけど、昨年より抜けた馬はいない感じだね」と冷静に分析。父がG1・3勝したマイルの距離に対応できれば、波乱演出も夢ではない!?“心が温まった”寺下は控室から外に出て、新たな穴馬探しに向かった。

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2015年12月9日のニュース