【エ女王杯】ラキシス静の仕上げ 新コンビ・ムーアでV2だ

[ 2015年11月12日 05:30 ]

連覇へ躍動感のある動きで追い切るラキシス

 前年の優勝馬ラキシスは軽快なフットワークを見せ、史上4頭目の連覇へ前進した。

 ラキシスは午前7時の開門と同時に真っ先にCWコースに登場。1週前の4日と同じ単走。6F手前からペースを上げ、道中はしっかり制御を利かせた。ゴール前で軽く仕掛けると重心がグンと沈み、伸びやかに加速した。6F84秒7~1F12秒3。リラックス重視の静の仕上げで、着実な上積みを印象付けた。

 動きを見守った角居師は「動きは前々走、前走より良くなったと思う。昨年と比べてパワーも付いた。勝ててない近走も、大きく負けていないので」と穏やかな表情で切りだした。

 6月宝塚記念(8着)は勝ち馬と0秒4差。札幌記念(5着)は同0秒2差。着順ほどは負けてない。秋初戦の京都大賞典(4着=当日460キロ)は意外な16キロ減。それでも、残り1Fの密集を懸命に縫い、1着ラブリーデイと0秒4差。今年G12勝の強力牡馬との小差は底力だろう。

 指揮官は「前走は思いのほか、体重が減って…。もう少しはじけていい馬。体重も敗因の一つかな」と分析。さらに「(前走は)連れていく前は470キロを超えていた。決して暴れたりはしないけど、競馬場に着いた後に食べたり、食べなかったりで…。向こうでもご飯を食べてくれれば」と願いを込めた。昨年女王杯優勝時が458キロ。これ以上減らなければ力は出せる。

 新パートナーのムーアはスノーフェアリーを10&11年連覇に導いた英国の名手。女王杯の勝ち方は心得ている。角居師は「世界で1番、2番のジョッキー。伝えることは(当日の)競馬場でいいでしょう。能力は高い馬。何とか、昨年のような競馬ができれば」とバトンを委ねた。不良馬場だった4月大阪杯(1着)でキズナ、スピルバーグなど強力牡馬を一蹴。下り坂の週末予報も気にならない。史上4頭目の女王杯連覇へ、あとはラキシス自身との闘いかもしれない。

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2015年11月12日のニュース