【スプリンターズS】ミッキー、スイッチON!最後にグンと加速

[ 2015年10月1日 05:30 ]

ゴマスリオトコ(奥)と併せて坂路で追い切られたミッキーアイル。好時計をマークした

 ミッキーアイルは2週続けて浜中が手綱を取り坂路併せ馬で最終調整。序盤はゴマスリオトコ(3歳500万)の2馬身後ろで折り合いに専念。ラスト2Fまで手綱を押さえ込み鞍上が手応えを確認すると、最後は手綱を緩める程度でグンと加速して僚馬を半馬身突き放してフィニッシュ。4F50秒8~1F12秒2の好時計をマークした。鞍上は納得の表情で感触を振り返る。

 「休養明けだが息遣いがいい。いい意味で気合も乗って馬にスイッチが入ったと思う。スプリント能力は高いので気分良くレースを運べれば」

 ミッキーアイルの身のこなしだけでなく、浜中のトーンも1週前と見違えた。先週は力みながら走り、ゴーサインを出してからフラつくシーンもあり「少し重たい感じ」と振り返っていた。それが今回はブレることなく真一文字に駆け上がり、併走馬を楽々とかわし去った。そのためか「しまいを確かめる程度だったが、行きっぷりも反応も先週より良くなっていた」と満足げ。もともとこの馬は脚力がある上に闘志を前面に押し出し、稽古から折り合いに苦労するタイプ。そのため少々出来が良くなかろうと速い調教時計が出る。時計と状態面が直結せず、数字より乗り手の感触が好不調の判断に重要。この日の全体時計は1週前と同じ坂路4F50秒8だが、調子は明らかに上向きだ。

 音無師も仕上がりの良さに胸を張った。「全体時計は予定よりも速くなったが、ジョッキーは(先週の仕上がりに)納得がいってなかったんじゃないかな」と鞍上の気持ちを推し量った上で「テンの入り方や上がりの動きは凄く良かった。良馬場でできれば楽しみだね」と期待を寄せる。

 初のスプリント挑戦だった高松宮記念が3着。2着ハクサンムーンと鼻差の接戦で高い適性を示した。デビュー2戦目から5連勝でNHKマイルCを制した、天性の快足馬。純粋なスピードが問われる中山6F戦は絶好の舞台かもしれない。

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2015年10月1日のニュース