【セントライト記念】ブライト折り合い完璧!田辺「春より大人に」

[ 2015年9月18日 05:30 ]

3頭併せで追い切るブライトエンブレム(左)

 菊花賞TR「第69回セントライト記念」(3着まで優先出走権)の追い切りが17日、美浦、栗東トレセンで行われた。裂蹄でダービー出走を棒に振ったブライトエンブレムが秋の飛躍を誓ってWコースで躍動。馬なりだったが併せ馬で抜群の手応えを見せ、万全の調整をアピールした。

【セントライト記念】

 ブライトエンブレムの最終追いは田辺を背にWコース。落ち着いた様子で馬場入りし、9馬身先のパリソワール(6歳1000万)、3馬身先のゼンノヒストリエ(4歳1000万)を追い掛ける形でゆったりと始動した。

 道中はパーフェクトな折り合いを見せ、直線でも手綱は動かない。それでもラストは内から鋭く伸び、外パリソワールを1馬身突き放し、中ゼンノヒストリエと併入した。小島茂師は「しっかり折り合いがついた。しまいは道中の反応次第で、と決めていたが、それほど追わなくてもいいくらい良かった」と納得の表情で優等生ぶりを見せた最終調整を振り返った。

 右前脚の裂蹄でダービーは断念。その後は目標を秋の菊花賞獲りへ切り替えて取り組んできた。ひと夏を越して陣営が声をそろえるのが精神的な成長だ。騎乗した田辺は「春より大人になった」と言い、師も「春までは我慢しておとなしくしていたのが、今は本当に落ち着いている。これが競馬に行くとどうなるかというのはあるが、調教では動けているので心配はしていない」と見通しを語った。

 本番は次だが「放牧先でしっかり乗り込んでもらったので、帰厩した時にはもうすっきりした体だった」と出走態勢が整っていることを指揮官は強調。「精神的に成長して距離が延びるのはむしろ歓迎。先週(京成杯AH)は関東馬が勝ってくれたので、今週もこっちの馬の力を見せたい」と意気込んだ。ラスト1冠に向け、弾みをつけたい一戦。気性面の成長を武器に、秋の主役へ躍り出るつもりだ。

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2015年9月18日のニュース